ヤマハNSX-1搭載の歌うマイコンボード、スイッチサイエンスのeVY1シールド(eVY1 Shield)をiPadでいろいろするシリーズ。今回はLEDのコントロール。いわゆる「LEDチカチカ」、略して「LEチカ」(という言葉はつい最近知りました)。
eVY1シールドの上にドーターボードみたいに載ってるのが「eVY1モジュール」というもので、それを作っているのがアイデステクノロジという会社だそうで。そこが先日ドキュメントを公開。ちょっと話題になっていた。
evy1.aides-tech.com
でもって、そこにはこれまでヤマハなどが公開していなかった情報などもあり。特に目を引いたのがLEDについて。MIDIのノート情報で鳴るだけでなく、自由にコントロールできるのだという。これは試さなくては! と思いつつ、数日。やっと手を出し始めたら、存外時間がかかってしまった(ついでに。上記ページにはtitleタグの指定がない。そして、MS-Windowsという表記があるが、Windowsの間違いだ。マイクロソフトにはMS-DOS以外にMSと付く商品はない)。
LEDの点灯モードは5つある。以下がそれ。
- 00: 点灯しない 常に消灯状態
- 01: ドラム Ch.1、バス、スネア、シンバル系
- 02: CH.1~CH.4 各々のノートON/OFFがLED1~4に対応
- 03: CH.1 12音階を4分割してLED1~4に対応
- 04: ユーザー ユーザー点灯コマンドに対応
04のユーザーモードだとノートとは関係なく、自由にSysExを送ったタイミングでLEDを光らせることができる。LEDは4つあり、0からFまでの16種類の組み合わせを指定可能。まあ、2の4乗ですね。
(追記)
以下の内容について、11月29日夜に修正されていることを確認。ありがとうございました。
(追記終わり)
で、点灯モードの指定およびユーザー点灯コマンドはこうある。
LED点灯モード
F0 43 73 09 10 04 nn F7
LED点灯ユーザーコマンド
F0 43 73 09 03 00 nn F7
これがいくらやっても点灯しない。というか、デフォルトのモード01から変わった気配がない。
おかしい!
もう一度、というか何度もこのページを見る。ヤマハのPDFによる仕様書も見る。なんかおかしい。
ということで、最初の「F0 43 73 09」の部分がおかしい。ほかのeVY1シールド用のだと「F0 43 79 09」になってる。そうか、これは間違いだ。73じゃなくて79だ。
試す。
ビンゴ!
というわけで、ドキュメントが間違っているのだと気づくのに数日かかってしまった。Oh! mistake!
でもってLEDチカチカの実例がこれ。
eVY1 Shield and iPad LED TEST / eVY1シールドでLEDチカチカ
例によって使っているのはMIDI Designer Lite。LEDのテスト用に作ったページはこんな感じだ(左側、クリックで拡大)。
上記の動画およびMIDI Desginerのページについて多少説明。
モード01は1chの音とドラムのキック、スネア、シンバル類に反応するので、シンバルのキットも画面下のほうに配置。
モード02は、1~4chに異なる音色を割り当てておき、チャンネルを切り換えて適当に弾いている。
モード03は1オクターブを4分割しているので、狭い音域でもLEDが変わってちょっと楽しい。
そして、最後のモード04。普通にボタンでやってもおもしろくないので、Accelermetorを使用。これ、加速度センサーのことだそうだ。iPadを傾けたりするとそれを検知する。
その値をSysExに埋め込むためには、「V」という変数みたいなのを使う(上の画面の右側)。これで値を自由に変えられるのだ。0からFまでなので、0~15という範囲も指定しているのがわかるだろう。
それから、左ページには加速度センサーの検知のON/OFFのトグルボタンもつけた。アプリのメニューにも同様のものがあるのだけど、ワンタッチで変更できたほうが便利だろうということで。
まあ、音楽に関係ないじゃん!って話なんですが、今後いろいろ組み合わせていくためのテストということで。
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ジャンル: ミュージック – ユーティリティ
リリース日: 2012-01-07
価格: 0円
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ジャンル: ミュージック – ユーティリティ
リリース日: 2013-10-18
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posted with sticky on 2013.11.27
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