eVY1シールドとiPadで歌うキーボードを作るシリーズ。今度はハモり。ビデオ公開の順番とは逆になりましたが。
eVY1シールドのデモ用MIDIファイルを再生した動画が公開された際に単音しか歌えないのにハモってる! と驚きの声があがったわけですが、最初に聞いたときは、単なるコーラスじゃね?と思ったものです。恥ずかしながら。PCの内蔵スピーカーの質が悪かったので気づけなかったのでした。ちゃんとヘッドフォンで聞いたら、おっ!ほんとにハモってる! と180度印象が変わりました。これは自分でもやってみるしかない!と思ったわけです。
で、調べてみると、XG音源でおなじみのバリエーションエフェクトをシステムエフェクトとして使っているということがわかりました。ちなみにXG音源のバリエーションエフェクトは、インサーションエフェクトとしても使用可能です。インサーションエフェクトはギターのペダルエフェクター、たとえばディストーションやオーバードライブに代表されるような積極的に変えるもの。原音とは別物に変えてしまうものに使う、と考えるとよさそう。対するシステムエフェクトとしての使い方というのは、ミキサーでいうセンドリターン。原音に加えて使うもの。リバーブやディレイなど、残響を加える、とかそういうのに使われます。と、わからない人に説明するつもりが、やっぱりわからない言葉ばかりになってしまったりする昨今です。
で、バリエーションエフェクトを設定するためにはシステムエクスクルーシブ(SYSEX)の入力が不可欠。Yamaha-WebMusic GitHubPageにあるPDFファイルの仕様書のMIDIインプリメンテーションチャートとにらめっこ。1つ1つ見ていきます。
で、iPadでコントロールするためのSYSEXを毎度おなじみMIDI Designerに設定してできたのが、これです。
iPad & eVY1シールドで歌うキーボード – ハモらせる / NSX-1 eVY1 SHIELD & iPad demo 4
eVocaloidパートである1chにはインサーションエフェクトが設定できない模様(やれる方法をご存知の方は教えて下さい)。
(追記 2014年4月13日)上の記述、勘違いだった模様。1chへのインサートは可能。2ch以降にインサートしても1chにもかかってしまう、という感じです。たぶん。1、2chのみチェックしてて、どっちにもかかるので、システムになってると勘違いしてたみたいです。一応、例あげときます。ポケミク NSX-39ですが、たぶん同じ。(追記おわり)
で、動画は最初がエフェクトなし、続いて、システムエフェクトで使う代表的なディレイ、DELAY L,C,R(というか、デフォルトがこれ)。これは左右と中央のディレイ・タイム(遅れるタイミング)を個別に設定できるもの。ヘッドフォンで聞くとよくわかるかと。
で、続いて、問題のハモりです。これはPICTH CHANGE 1というエフェクトを使用。2もあるんですが、違いはちょっとわからず。で、パラメーターとしては、原音に対して上下ともに24半音を設定できます。ほかにもあるんですが、面倒なのでちゃんとチェックしてません。
2オクターブ上下させられるわけですが、あまり原音と離れると聞くに耐えないものになります。だいたい5度でもちょっときつい感じ。3度、4度くらいが限度のような感じ。それは動画でチェックしてみてください。
鍵盤でノートを弾きつつ、ピッチチェンジ用のボタンも押しています。3度上と4度上。で、最後のほうでは5度とかも。ノートを押さえたままでチェンジしていくとノイズが入るのですが、それもわかるでしょうか?
鍵盤のボタンにノートといっしょにピッチチェンジのパラメータも割り当てられるといいんですが、その方法がまだ見つからず。
という感じで、今回の動画のちょっとした説明は終わり。eVYシールド関連の記事は前のエントリとかもどうぞ。
例によって、使用Appへのリンク。まだ無料版のLite使ってます。
Confusionists LLC
ジャンル: ミュージック – ユーティリティ
リリース日: 2012-01-07
価格: 0円
Confusionists LLC
ジャンル: ミュージック – ユーティリティ
リリース日: 2012-01-07
価格: 1,900円
posted with sticky on 2013.11.13
まあ、PCでやってもいいですが、それだとハードウェア音源で昔やってた打ち込みと同じなので、あまり興味がわかないというかなんというか。できて当たり前すぎというか。SYSEX打ち込むなんて10年以上ぶりな気がする。
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