spamを排除するためにRBLサービスを使うのはどうか、という話

 これはたいへん興味深い。spamを配信してるメールサーバーを、ボランティアによるデータベースと照合してIPアドレスではじく、という仕組みを使うのはまずいんじゃないかという話だ。
 spamhaus.orgをはじめとするIPアドレスベースのブラックリスト(RBL)を使ってはいけない(from Web屋のネタ帳)
 詳しくはリンクを見てほしいのだけど、こういうのを利用してる大手メールサービスが多いというのにも驚かされた。知人の会社にサーバーを置かせてもらってドメイン運営してたことがあるのだけど、spam対策にこういうのを使うのがいい、という文献をよく目にした。そんなにspmaで困ってなかったのでRBLを利用することはなかったのは幸いだった。これやってたらひどいことになってたんだな。
 たとえば、LinuxとかFreeBSD関連の雑誌でもRBLの導入をすすめてる記事を読む機会は少なからずあった。こういうのを利用する危険性を啓蒙する記事は皆無だったはず。それをちゃんと検証してる上記リンクのエントリーは、雑誌記事でいったら小特集くらいのボリュームがあり、原稿料でいえば10万円以上の価値はあるはずだ(PC関連雑誌の原稿料がいくら安いとはいえ、だ)。で、これをもとにした記事(というかパクリ記事)が雑誌に平気で載ったりすることもあるんだろうな、と思うといろいろ。

スパム=迷惑メール=は、忌み嫌われるべき存在だ。それは間違いない。しかし100のスパムを駆逐するために、1の正常なメールを届かなくするようなことがあってはならない。

 まったくそのとおりだ。いろいろ難しい。とりあえず、Gmailのホスティングは大丈夫かなあ?

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