調子の悪い遠方のPCをネットワーク越しに直すためにしたこと メッセンジャー リモートアシスタンス システムの復元。

 遠方に住んでいる友達のPCの調子が悪いという。いわく
 「デスクトップのアイコンが大きい」
 まず、意味がわからない。メッセンジャーでいろいろ聞く。解像度が最大になってないのでは? ということで、ディスプレイのプロパティを見てもらうが、「最大になっている」という。
 さらに聞いていくと、「画面がぼやけている」という情報が。なるほど。本来の液晶の解像度と、Windows側で出力している解像度が違うのは間違いないようだ。しかし、プロパティ上は最大になっているというのが解せない。
 というわけで、ここから物理的に距離の離れたところにあるPCをネットワーク越しになんとかする話が始まるのである。長文。


 メッセンジャーの文字だけだとわからんので、次にSkypeで会話。「昨日はなんともなかった」「それ以降、なんかをインストールしたということもない」という。
 また、そのPCの液晶は「4:3か?それともワイドか?」とも聞く。答えは「ワイド」。やはり正常ではないのは確からしい。

リモートアシスタンスで遠方のPCを操作

 状態をいろいろ説明してもらうが、なんともわからないので、相手のPCの画面を実際に触れればいいのに、と思い、メッセンジャーの「アプリケーションの共有」でなんとかならないかと思う。で、最新版では「リモートアシスタンス」が可能、という話を思い出す。
 Windows XP HomeやVista Basicでは使えない、という話になっていた、「リモートアシスタンス」だが、最新のWindowsメッセンジャーがインストールされていればこれが使えるのだ。いままでの話はなんだったんだ! とも思うが、ありがたく使わせてもらうのだ。
 会話中のウィンドウでALTキーを押してメニューを表示、「操作」メニューの「リモートアシスタンスに招待」をクリックしてあとは指示に従うだけで、ネットワークの先の会話相手のPCのデスクトップが、こちら側にウィンドウ表示されるのである。操作をする場合は、そのウィンドウからリクエストを送ることなるが、これは画面をみればすぐわかる。
 で、相手のPCをリモートで操作。ネットワークごしに、いろいろ探るんである。
 確かに、解像度は最大。しかし、本来の解像度ではない。
 また、ディスプレイアダプタの詳細もわからない。どうやら、Windows標準のドライバで動いている模様。解像度で選択できるのは「800×600」「1024×768」の2種類のみだ。ディスプレイアダプタ、というか、グラフィックシステム、というか、グラフィックチップとかそのへんで呼ばれるものが、Windowsからまともに認識されてないのだ。困った。
 で、試してもらったのが、「デバイスマネージャ」でディスプレイアダプタをいったん削除するというもの。PCカードやUSBデバイスでは、いったん外してもう一度装着すると、正しく認識する場合がある。ノートPCのディスプレイアダプタ(VGAだっけ?)は取り外せないので、デバイスマネージャでソフトウェア的に解除するわけだ。右クリックして、「削除」でOKのはず。
 この操作で再起動などを伴うためネットワークが切れるはず、ということでいったんメッセンジャーとSkypeを切る。相手から再度メッセンジャーがつながるのを待つのである。
 さて、しばらく待っても、音沙汰なし。ネットワークまでおかしくなったかと思い、電話することに。とはいえば、電話は使わない。Skypeで家の電話にかけられるかけ放題なコースを契約しているので、それを使う。こっちはPCからかけてるけど、向こうは家の電話をとるわけだ。まあ、この段落は今回のメインの話とは関係ない自慢話の一種だ。
 で、電話で聞いてみると、再起動はしたものの、状況に変わりはないという。もう一度、リモートアシスタンスを向こうから開始してもらい、リモート操作で様子を見ることに。まあ、見てもわからないのである。ディスプレイドライバを入れなおせばいいかも、と思ったけど、ハードディスク内を探してもそれらしきものはない。PC付属のディスクなどはその場にないのだという。お手上げ。
 というわけで、ディスクを探してもらうことにして、こっちも別途インターネットで探してみたり。友達のPCは量販店限定モデルなので型番で探しても情報がない。似たような型番を探すが、東芝のDynabook/CXのドライバは見つからなかった。友達のPCのOSはXP。Vista用のアップグレード用のは見つかったのだけど、さすがにそれは違うのだろう。だいたい、グラフィックスチップもわからないままだ。
 と、いったんは通信をやめたのだけど、これまたしばらしくしてから思い出した。
 「システムの復元があるじゃないか!」

システムの復元で正常だった状態に戻す

 アプリケーションやデバイスの新規インストールなどで、Windowsの動作がおかしくなったらまず試さなくてはいけないのがこの「システムの復元」。
 これはWindows XP以降導入された機能で、システムの各種設定情報を記録したレジストリなどを自動的にバックアップしておき、なんらかの問題が起きたときに、正常に動いていた時点の設定に差し替える(戻す、ロールバックする)という機能だ。スタートメニューのアクセサリから起動できる(Vistaではシステムツールのなかだったけど、XPは管理とかだったかも)。
 リモートアシスタンスで操作しながら、「システムの復元」を起動してみると、前日は2つの復元ポイントがみつかる。復元ポイントの状態にPC環境を戻せるというのが、この「システムの復元」のミソ。この復元ポイントをユーザーが選択できるのも重要なところだ。
 で、リストアップされた復元ポイント。1つめは定期的に作られるものだが、2つめは見慣れないもの。これはあやしいかも、と思いつつ、急ぎだったので、内容も検証せずに、1つめのほうで復元するよう遠方の友達に指示。「いったん復元しても再度もとに戻せる」みたいな表示もあったので、気軽に先に進む。たぶん、この先はまたネットワーク接続が切れたり、再起動がかかったりするはずだからだ。ということで、いったんリモートアシスタンスの接続を解除。
 さらにしばらくして、結果を聞く。結果は、無事、復活した! とのこと。
 おつかれさまでした。とりあえず、あやしげな復元ポイントの存在も気になったので、ウィルス関連とかを見直すほうがいいんじゃね、などと話して終了。
 そんなこんなで、メッセンジャーとかSkypeとか、リモートアシスタンスとか、めいっぱいネットワークアプリケーションの醍醐味を味わった一日でした。
 うーん。便利。知っておいたほうがいいね、これ。

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