VOCALOID3登場 その進化はほんとに進化か?

 まあ、音をきけば確かに自然になってるような気がする。エディットがやりやすくなってるかは微妙。デモを見た限りではさほどよくなってようには思えなかったなあ。アンドゥ&リドゥが無制限ってのは、これまでできなかったのがおかしいってだけで。
 とりあえず、カラオケデータを持ってきて合成できるのは、初心者にはうれしいんだろうけども。
 エディターとライブラリが分離、別に販売。ライブラリには「Tiny VOCALOID3 Editor」ってのは、まあしょうがないか。DAWがちゃんとあればTinyでも問題ないような気もする。だいたい、エディターにVSTホスト機能がいるのか? という気もしたんだけども。それだけでなんとかしたい人向け、ってことだろうか。
 それじゃあ、サードパーティはやりにくくなるんじゃね? とか思ったけど、そのへんも考えての別売りなんだろう。インターネット社はこれまでどおりライブラリとSinger Song Writerのペアを訴求しやすいだろうから。
 VOCALOID2のライブラリのインポートもEditorはサポート。これの出来が気になるんだけど、その出来に関する言及はなかった気がする。
 あとは「ぼかりす」か。VOCALOID Job Plugin 機能による拡張の第1弾。これは値段次第かなあ。プラグイン仕様・APIの公開は喜ぶ人がまあまあいるんだろう。まあまあといったのは開発者(プログラムができる人)がそれほど多くなさそうということから。でも、出来のいいエディターが出たら喜んで使う人はすんごく多そう。ということで、プラグイン仕様とかAPIの公開は結果的に喜ぶ人はすんげー多いことになるか。
 そういえば、Mac版も開発中と名言されたようで。なんでも、すでにエンジン部分はできあがってて、あとはUI部分だけとか。それだけでもけっこう長くかかるんだろうし、それもあって時期については名言されることはなかったってことになるわけだけども。
 これまでVOCALOID2を出してたサードパーティの対応はけっこう温度差が感じられた。クリプトンはこれまで出してきたタイトルをVOCALOID3エンジンで出すということはしない、とか。一方、インターネットはやる! とか。「全VOCALOID2商品をVOCALOID3対応へ」っていう話で。つってもVOCALOID2用のデータベースを3でも使用可能にするよう検証するって話か。まあ、このへんちょっとはっきり聞き取れなかったんだけど。AHSもやる気満々で、どんどんライブラリを出すとか。人間以外もやるって言ってなかった? それから、「CUL VOCALOID」なんてのもインターネットが開発してるようで。喜多村英梨という声優が中の人で、ボカロレボリューション製作委員会といっしょにやってるとかなんとか。あのへんはわかんないや。モエ・ジャパンの「会えるVOCALOID」とうたった「VOCALOIDOL」も同様だ。
 どっちかっていうと、声の素材になった人が中心となるような、キャラクターを重視というか。いや、それは今にはじまったことではないか。でも、今回のVOCALOID3登場でそっち方面に拍車がかかりそうだ。パーティの中継とか見て、楽器系からの人はいよいよ関係ないものになってくなー、って感じたんじゃないだろうかと思ったり。まあ、わかりませんけども。


 っていうか、今、よく見たらTiny VOCALOID3 Editorの最大小節数が17じゃん。Editorは999なのに対して。トラック数がEditorが16なのに対してTinyが1なのはぜんぜん問題ないけど、小節数の制限はきつすぎないか? これ、Tinyは限定版ってよりも体験版じゃないか! ということで、これにすごく文句が集中して発売までに制限が緩和されると見た。
 そういえば、昔、「Tiny Wave Editor」略して「TWE」ってのをヤマハが無償配布してたけど、あれにひっかけてあるんだろうなあ、この名前。と思ってたんだけど、機能の少なさはあれよりもひどい。っていうか、TWEは機能そのものは十分使えたからなあ。機能が少ないのと、無理やり制限するのとでは大違いだよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました