「竹クラーベ」っつうイベントに行ってきた。ラテンミュージックのコンピレーションアルバム「TAKE A CLAVE」の発売記念ライブ、だそうだ。今、フライヤーで確認。渋谷AXです。
なんも知らないで、UAとTHEATRE BROOK(シアターブルック)が出るっつうことで行ってきたのだが。
一発めからUA。ステージにはスティールパンがある。これはもしや? と思って奏者の顔を見ると大野由美子(バッファロー・ドーター)である。おお。お久しぶり。キャロライン・ノバク。うそ。コーネリアスの『POINT』ライブ(新宿リキッドルーム)以来だった。が、スティールパンを演奏しているのを見るのは始めてだ。というか、奏者問わずドラム缶3つ、というスティールパン構成、けっこう豪華、っていうセットを見ること自体がはじめて。へーこんな感じなのか。ライブだと。とヤン富田作品好きなおいらは感動しきりである。で、もう1人のバックはシタールでヨシダダイキチである。最近のUAのライブではおなじみ、と記憶している。っていうか、アラヤヴィジャナ、か。
すげーよかった。素のUA、っていうか、この人はいっつもこんな自然体なんだろうか。沖縄の島唄から始まり『ファティマとセミラ』とか「SUN」収録曲なんかを。
大野はスティールパンだけでなく、MOOGも1曲で演奏。あー、いい音すんな、本物。こういうのとシタール、ボーカルってのも新鮮。シタールとの組み合わせ、最小限の編成だけれども、どんな曲でもやれるバックって感じでした。
で、短い時間のUAパートの後はラテンなバンドが3組。あんまりわかりません。途中で帰ろうかとも思いました。残念ながら。でも、THEATRE BROOKを見るまではっつうことで見ました。なーんか、うそ臭いんだもん。CENTRALもRICOもcopa salvoも。どのバンドもホーンがいるんだけど、それぞれのラインのからみもおもしろくなく。
ラテンってこんな感じだろ、っていう適当な感じがだめ。仏作って魂入れず、という雰囲気。しらんけど。
RICOのサックスの一番左のおサルさんみたいな男の子はDCPRGのゴセッキーに似てるなあ、と思ってたのですが。いま、ゴセッキーのサイト見たら本人だったと判明。ありゃりゃ。こんなんでいいの?
9時30分くらいからTHEATRE BROOK登場。ギター&ボーカルの佐藤タイジ、ベースの中條卓、パーカッションの田中ミチアキ(字がわかりません)という最小限の構成。なのか?
「なんで呼ばれたのかわからん」というトークから。確かに。「顔がラテンっぽいとか思ったんだろ」みたいな話も。ここまでの流れとはまったくそぐわないのである。まあ、UAも関係ない感じなんだけど、オープニングとしてはいいだろうってことで。
イベント趣旨とはまったく関係なく、今レコーディングしてる曲をメインでってことで。アコースティックギターのカッティングのキレといいいスピードといい、すごいのである。ロックなのだ。あー、こういうのが聞きたかったんだよ、おいら。すごい、ばっかりだな。この文章。
あと、思ったより佐藤タイジって太ってるのな。腹が出てるよ。TVとかで見てると頭はでかいけどスマートな人だと記憶してたのだが。岡村ちゃんなみ(うそ。そんなにはいってない)。
でも、最後まで見てよかったなあ、と思えるくらい、熱く、ロックで。これまでのがっかり感はどっかに行ってしまいましたよ。短い時間でここまで盛り上げる腕にも脱帽。本物はやっぱり違うよなあ。あっ、尾藤イサオのカバーで有名な「悲しき願い」もやってた(当然英語で)。ちょっと笑った。それから『ありったけの愛』はよかったなあ。
で、タイトルのセリフは最後の方で佐藤タイジが言ってた言葉。音楽への愛が伝わるいいライブだったよ。最後の曲も笑った。ゲストで入ったピアニカの人(copa salvoのKey)の人の表情がすごくよかったです。
アンコールもなしだったけど最後よければすべてよし。
えー、イベントのアルバムは買いませんでした。それから招待客がとっても多かったようですよ。
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