ここ1ヶ月ほどWindows 8ライフを送っているわけですが、UIの変更意外の面で安定性とかサクサク感とか、もう従来のVistaには戻れないな、というのが正直な感想。最初は使用しているPCがVista時代のものなので、Windows 8ならではの操作感は味わえないでいたのですが、デバイスの追加でそれが味わえる製品が出てるのを知って「試したい!」と思ったりしてました。で、そんなタイミングで「Fans Fans」でロジクール製品のモニター募集を発見、応募したところ幸運にも当選したのでした。
それが「ロジクールワイヤレスタッチキーボードK400r」。Windows 8対応のタッチパッドが付いたワイヤレスキーボードです。名前もわかりやすいですね。
発送された箱を開けると非常にコンパクトな紙製ケースが。思ったより薄いし、軽い!
さらに開けます。
右端にはUSBポートに接続するワイヤレスなアダプタが(写真上)。「超小型Unifyingワイヤレスレシーバー」って言うそうですよ。Bluetoothじゃないんですね(知ってたけど)。Bluetoothは意外と初期設定が面倒なので、挿してすぐ使えるこの方式のほうが便利です。
で、下にあるのは、延長アダプタみたいなやつ。USBエクステンダーって言います。箱の絵を見れば用途はすぐわかります。デスクトップPCの背面はいろんなコネクタでごちゃごちゃなので、こういうのがあると抜き差ししやすくてとても便利。
キーボードの配列
で、キーボード本体。バックスラッシュ(と「ろ」)のキーが左下にあったり、Enterが非常に狭いというのがちょっと面食らったところ。さらに、F1からF12のファンクションキーがそのままでは使えず、左下から2番めの「Fn」キーといっしょに押さなくてはいけないのがちょっと残念。日本語入力では多用するので(Ctrl使えという意見もあるかもですが、キーボードに人間が合わせるのはどうかと)。
で、本来ファンクションキーであるところに何が割り当てられているかというと、
- デスクトップの表示
- アプリケーションの切り替え
- 検索
- 共有
- デバイス
- 設定
- 前のトラック
- 再生/一時停止
- 次のトラック
- ミュート
- 音量ダウン
- 音量アップ
といった具合。Windows 8のチャームで出てくるやつとかがメインなんですね。
で、その上。左上には、左クリックが独立してあって、ミュージックプレーヤー、ホームページ、パソコンのロックが3つくっついて並んでて、さらにスリープが続きます。
左クリックは、キーボードを両手で持った場合に便利。ゲームコンソールのコントローラーみたいな感じで持った場合ですね。左手親指でクリック、右手親指でタッチパッドっていう感じで使うと、とても安定します。これがあるとないとではだいぶ違います。よく考えられてます。
次の写真は、ノートPCのUSBポートにレシーバーを装着したところ。すごい小さいです。持ち運ぶには当然外さないといけません(バッグの中でなんかにひっかけたら、コネクタが壊れるばかりか、本体マザーボードまで壊れかねませんからね)。
このレシーバー。外したら、あまりにも小さいのでなくしてしまいそう。なんて思ったりもしますが、そこも心配無用。
なんと、キーボードの裏側、電池ボックスの中にレシーバーを収納するスペースがあるんですね。これはちょっと感動。このサイズのキーボードを持ち出すことはそれほどないとは思いますが、デモ仕事とかでキーボードが必要になった場合とかに持ち出し忘れなんてことも防げそうです。
ちなみに、電池は最大12ヶ月。単三乾電池×2でこれだけもつのは驚異的です。
タッチパッドのジェスチャ
で、重要なのはタッチパッドですよ。Windows 8ならではの操作がどれだけできるのか。マニュアルを見ると以下のジェスチャが用意されてます。
1本の指でタップ、または左ボタン(パッドの下のボタンですね)で、左クリック。まあ、これは普通。2本指でのタップは右クリックになります。
で、タッチパッドの端っこの操作=「エッジ操作」ってのがWindows 8ならではの操作になります。パッドの外側から内側に指を動かすのが、このエッジ操作ってことになります。
左からだと「前のアプリケーション」、右からだと「チャームバーを表示」、上からだと「アプリケーションバーを表示」になります。
そして、パッド内で指を動かす(スワイプ)すると「カーソルの移動」(スタート画面、モダンUIアプリでの操作がおもですかね)、ピンチイン/ピンチアウトは「ズーム」、2本指でのスワイプは「スクロール」です。
Windows 8を従来のマウスとキーボードで使っているだけだと、この用語とか動作の基本がわかってないので、「?」って感じでした。Windows 8も出たばっかりなので、もう少し詳しく書いてほしかったところです。まあ、すぐわかるし、慣れる範囲ですけども。また、Windows 8のスタート画面とデスクトップで違う動きになる動作もありますWindows 8の発売時期と製品登場タイミングの関係なので、このキーボードの問題とは言い切れないわけですが。
PCをテレビで使うには最高のデバイス
ここまで機能が把握できれば、あとは普通に使うだけです。
我が家では、リビングルームでデスクトップPCをテレビにつないでいます。PCに貯めた動画を見たりするわけですね。仕事ではなく、リラックスしてPCエンタテインメントを楽しめる環境、という目論見で構築したわけですが、実情はそれにはちょっと遠い感じでした。というのも。
これまでは、Bluetoothのワイヤレスキボードやマウスを使っていたのですが、マウスにはテーブル(あるいはそれに変わるもの、たとえばソファのひじかけ)が必要。キーボードのショートカットを駆使するにしても、すべての操作ができるわけではないので、時々マウスに手を伸ばす必要があった。結局、ソファに座って落ち着いて楽しむという感じではなかったんですね。
しかし、K400rならこうした面倒とは無縁! どんな操作も1台で済みます。ワイヤレスの恩恵は十分にわかっているつもりでしたが、キーボードとマウスが一体となっているのがこんなに便利だとは。「これこそがリビングルームPCのためのデバイスだなあ」と思った次第。
Windows 8のモダンUIアプリについてはまださほど使っているわけではないのですが、タッチパッドの操作ができるとできないのでは、まったく違うOSを使っているような気分だなあ、とも。ちなみに、デスクトップ画面では、タッチパッドは普通にマウスポインタの移動に使えます。
文字入力のためのデバイスとして考えると、前述のキー配列とかの問題からあまり積極的に使おうという気になれなかったのも確か。ファンクションキーについては、Webからダウンロードできるソフトウェアで割り当てが変更できるとマニュアルにはあったのですが、実際にはそうした機能はありませんでした(見つけられないだけ?)。さらに、「スペースバーの位置がもう少し右のほうがいいんじゃない?」「無変換と変換キーはいらないからスペースを広くしてほしい」なんてことも思いました。BackSpaceも小さすぎですしね。普段酷使しているThinkPad T400のキーボードの出来がノートとしてはかなり上だから、というのもあるかもですが(ちなみにK400rのキーボード部全体の幅はThinkPad T400よりも4cmくらい狭いです)。
ということで、軽量・薄型・コンパクト、使いたい時にすっと出して使えるっていう利点を生かして、文字入力が多い仕事時はこれまでのキーボード、ソファでくつろぐ歳にはK400r、っていう使い方に落ち着くかもしれません。
そうそう。K400rは使わない時は電源を切ることができます(電池の持ちで有利!)。さらに、立てて置くこともできます。それが下の写真。
不使用時、収納時のこともよく考えてるわけです。すばらしい!
Windows 8を導入したけど、タッチ対応ディスプレイまで買えない。それ以外の追加デバイスでなんとかタッチの醍醐味を味わいたいと思っている方にはまっさきにチェックしてほしい製品です。価格はAmazonで見たら4000円弱(記事作成時)。意外と安いです。特に、リビングでPC使っている方はぜひ!
LOGICOOL タッチキーボード K400r
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