Arduino IDEでのライブラリ追加

ESP8266ボードでIoTデバイスを作る話その2。前回、「ESP8266ボードのセットアップ」において、開発環境をArduino IDEで整えました。今回はライブラリの追加です。


Arduiinoにおいては、ライブラリの活用がキモ。世界中の多くの開発者が便利で役立つライブラリを作って公開しています。これらを使うことで、目的のプログラムをよりカンタンに作ることが可能になります。各種センサーや回路などを使うためのライブラリが公開されており、それらを多くの利用者がレビューし、不具合報告を行ったり、時には修正プログラムを公開し、それが反映されていいきます。自分で一から作るより確実なことは間違いないです。ということで、そんなライブラリの追加方法(前振り長い)。
ライブラリの多くはGitHubに公開されています。
たとえば、これから作ろうと思っている赤外線リモコンでは、赤外線センサーと赤外線LEDの動作を司るライブラリと、JSONというデータフォーマットを扱うためのライブラリを使用します。
aJson
IRremoteESP8266
ライブラリの追加方法はいくつかありますが、まずは私がいつも使っている方法から。

ZIPファイルからの追加

それぞれのライブラリについて以下の作業を行います。
まずは、ページの右側、わりと上のほうにある「Clone or download」という緑のボタンをクリックし「Download ZIP」で、PCのハードディスクにダウンロード。前回作った「C:\arduino\素材」に保存します。
このままではまだ使えないので、Arduino IDEからライブラリとして見えるところへ中身をコピーします。
その前に前回作った「C:\arduino\sketch」の下に新たに「libraries」といるフォルダを作ります。
C:\arduino\sketch\libraries
というフォルダになります。
話を戻します。
先程、ダウンロードしたライブラリのZIPファイルをダブルクリックで中身を見るとaJsonの場合、「aJson-master」というフォルダがあります。これをフォルダごと、「C:\arduino\sketch\libraries」(ライブラリフォルダ)にドラッグ&ドロップして解凍。
その後、フォルダ名を「aJson-master」から「aJson」に変更します。
C:\arduino\sketch\libraries\aJson
というフォルダにライブラリが展開されたことになります。
同様の作業を「IRremoteESP8266-master.zip」に対しても行います。
C:\arduino\sketch\libraries\IRremoteESP8266
というフォルダができたはずです。
この状態で、Arduino IDEのメニュー「ファイル」-「スケッチ例」を開くと、「aJson」や「IRremoteESP8266」が下の方に列挙されていると思います。これが、ライブラリのサンプルスケッチです。
好きな方を開いてみてください。新たにウィンドウが開いて、ファイルの中身が表示されます(ここではまだ中身をチェックするだけにとどめておきます)。

Arduino IDEのメニューから追加

別の追加方法もあります。ライブラリによっては、Arduino IDEから検索して追加することもできます。
メニューの「スケッチ」-「ライブラリをインクルード」-「ライブラリの管理」でダイアログが表示されます(ここでリストアップにちょっと時間がかかるので待ちます)。
「検索をフィルタ」入力欄にキーワードを入れることで、検索できます(当たり前)。
ここでは、「DHT ESP」と入力してみましょう。「DHT sensor library for ESPx」というライブラリが見つかったはずです。これはDHT11やDHT22といった温度・湿度センサーを使うためのライブラリです。このままインストールしてみましょう。
これで、温度・湿度センサーも使えるようになりました。こちらもスケッチ例を上で示した方法で見ることができます。

その他

ここまでで3つのライブラリが追加できました。
もうひとつの方法として、ZIPファイルを自分で展開せずに、Arduino IDEでパスを指定して追加する方法もあります。
ここでは、AmbientというIoT向けクラウドサービスのライブラリの導入方法へのリンクを示しておきます。
Arduino ESP8266で温度・湿度を測定し、Ambientに送ってグラフ化する – Ambient
上記ページの「Ambientライブラリーのインポート」という段落を参照してください(手抜き)。
以上で4つのライブラリが新たに追加されたことになります。
いろんな方法があるのもArduino IDEのいいところです(これがわかりにくいという人もいるみたいですが)。
というわけで、ライブラリの追加、ソフトウェア関連の導入方法についてはこれで終わりです。
次回はいよいよプログラムを書いたり、回路を組んでいくことになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました