KORG NTS-1にカスタムオシレーターを追加するとCCがずれるので困っています

音楽制作

 KORG NTS-1の新ファームウェア1.10が公開された。そこには「 いくつかのMIDI CCにおいて値のスケーリングを修正 」とある。

 これ、1.03の時から気になっていた。というのも。

 NTS-1のエディターソフトを作っている。NTS-1は、ツマミの位置をMIDIメッセージのコントロールチェンジ(CC)として送信する。でもって、そのCCをNTS-1に送ることで音色のパラメーターをコントロールできる。でもって、CCの値は、左いっぱいに回すと0、右いっぱいに回すと127、となる。この仕組を利用して、エディターでは本体ツマミの位置を画面上に再現。逆に画面上のツマミを動かすと、音色パラメーターを同じようにCCとして本体に送る、という仕様とした。

 しかし、これがうまくいかないケースがある。カスタムオシレーターやエフェクトを追加すると、このCCの値がずれるのだ。以下に、オシレーターのタイプに割り当てられているCCの値を示す。

バージョン1.03での初期値はこれ(たぶん、1.00でも同じ)

0 SAW (ノコギリ波)
31 TRI (三角波)
62 SQR (矩形波)
93 VPM※ (Variable Phase Modulation )
127 WAVES (最初から入ってるUser OSC)

 これにカスタムオシレーターを2つ追加すると以下のようになる。

0 SAW
21 TRI
42 SQR
63 VPM
84 WAVES
105 MIST
127 CHIPS2

 ずれるんだなあ。これでは、同じパラメーターを送ってもだめということになる。

 でもって、最初に話は戻る。ファームウェアのバージョン1.10でCCのスケーリングが修正されたんだそうだ。これを見て思ったのは、カスタムオシレーターを追加しても、パラメーターのずれがなくなるのかな? なんて期待したのだった。結果は以下のとおり。

 バージョン1.10では初期値がこれ。

0 SAW
25 TRI
50 SQR
75 VPM
127 WAVES

 でもって、カスタムオシレーターを2つ追加するとこうなる。

0 SAW
18 TRI
36 SQR
54 VPM
72 WAVES
90 MIST
127 CHIPS2

 なるほど。確かにスケーリングが変わってる。しかし、カスタムオシレーターの追加前と後で変わってるのは同じだ。

 ついでに、さらにカスタムオシレーターを追加するとこうなる。

0 SAW
16 TRI
32 SQR
48 VPM
64 WAVES
80 MIST
96 CHIPS2
127 SUPERSAW

 私に限らず、NTS-1用のエディターやライブラリアンを作っている人が世界中にいるんだけど、このへん、どうしてるんだろう?

 NTS-1にはツマミが3つある。TYPE、A、Bの3つ。一見同じように見えるが、AとBはポテンショメーターで、TYPEのみロータリーエンコーダーだ。TYPEだけがどこまでも回る(さらに言うなら、ツマミに目盛りというか方向がわかる切り欠き(?)もない)。

 これが少ない操作子で多くのパラメーターを、うまいこと管理できる要素となってるのはわかるんだけども。私のような素人が外部からソフトウェアからなんとかしようとするとちょっと困る要因ともなっている(わかりやすい説明ができないのがもどかしい)。きっとなんかうまいことする方法があるんだろうなあ。SYSEXとかで現在の設定値を取得する方法が隠されてたりするような気もするんだけど。

※VPM
見た目から「UPN」かと思ったら「VPM」だそう。マニュアルが間違ってるんだとか。

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