『大帝の剣』見たよ

 思いのほか、子供向け。春休みに子供向けって感じで公開したほうがよかったんじゃないか。

 っていう感じの単純明快な娯楽大作。昔でいうなら、高嶋兄主演の『ヤマトタケル』みたいな感じ。いや、それ見てないけど、たぶん、そんな感じだろう。
 堤幸彦の監督作品、と思ってみると肩透かしをくらう。細かいネタはあるにはあるんだけど、シナリオにダークさがないから、普通に悪ふざけみたいな感じ。まるで、『トリック映画版2』みたいな感じ。いや、それほど突き抜けてもいないので、なんか中途半端にも思える。
 大倉孝二が執拗なまでにこけるのはおもしろかったんだけれども。
 また、思ったよりも豪華な出演者がそろってるんだけれども、なんかそれが生かせてない感じもあり。なんか、みんなわりとあっけなく死んじゃったりするし、出番がちょっとしかなかったりするし。
 『ドラゴン桜』で共演した主役二人はまあまあよかったけど(ハセキョーの演技はお姫様だからあれでいいと思う)、阿部ちゃんのつきぬけ具合はもうちょい。TRICKの上田 教授のほうがもっと破天荒だよなあ。「おもしれーー」って言ってるだけで、そんなでもなさそうだし。
 でも、設定はおもしろいし、演技も型破りで演出も派手だったり、特撮やCGも見ごたえがあるのでけっこう楽しめた。問題は語りに頼りすぎて、状況説明を映像で語れてないところか。映画館で見る価値があったか、といわれたら、個人的にはあった、と答える。そんな感じ。時代劇に宇宙船が出てくるなんておもしろいじゃん、それだけで(小学生か!)。忍者とか、バイオレンスジャックみたいな大男がでかい剣振り回すとか。


 一方。『ドラゴン桜』で生徒だった、NEWS山下智久と長澤まさみ は月9に出演。映画は昨日みたけど、ドラマは今日見た(あたりまえ)。タイムトラベルものだったのにびっくりした。SF度ではこっちが上だったらどうしよう。時間もあるだけに丁寧に作ってあれば、SFとして楽しめるものになるかもしれない。
映画大帝の剣公式ガイドブック で、また映画『大帝の剣』に話が戻るんだけど、沼に墜落した宇宙船の絵は『猿の惑星』だったな。いや、『STA RWARS』? そのへん、知識がないのだな。
 原作はどんなんなのかなあ? 夢枕獏だってとこに驚いたんだけども。
 あと、杉本彩、おもしろかったよ。くのいち忍法帖っぽくて。
 ところで、大帝の剣ってのは、宇宙から飛来した伝説の金属オリハルコンでできた剣なんだけども、それを手に入れたい権力者がどうこうっていうのが、背景にある。
 その大帝の剣を持っているのが阿部ちゃんなんだけども、この大帝の剣っては阿部ちゃんが振り回してる剣ではなくって、ほんとのオリハルコンは阿部ちゃんの巨根だった、っていう話だとずっと思ってた。っていうか、どっかで見た気がしたんだけども、ぜんぜん違ってた。どこでそう思ったのかなあ? 阿部ちゃんが巨根だってのは『TRICK』だよなあ。そういえば。
 あっ、阿部ちゃんファンとして、阿部ちゃん映画はよく見てるほうだけど、『奇談』(『奇談』 感想参照)よりは楽しめたよ。

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