SONAR 7 デビューイベントその2

 三原、中村のセッション。続き。
 生録音とシンセなどの音源(ソフトシンセ含む)では設定すべきEQが違うという話。
 生音ではおいしい周波数を上げるんだけど、音源ではすでにそのへんの処理がされてるので、逆にそのへんを下げる。スネアの「ペチッ」っていうところとか、ハイハットの特徴的な周波数とか。それを探すのは、Qを狭めて、その周波数帯をブースとしてみる。でもって、周波数を上げたり下げたりして、気になる部分を探す。ハイハットで「ミー」ってなってる部分(耳につく部分)をこの手法で探して、この部分の音を下げる。
 サンレコでよくみた話だけど、実際に音を聞きながら、ソフトの設定画面を見ながらだと、理解度が違う。
 あと、ボーカルは120Hz以下は全部切ってしまう、とか具体的な数値も出てきたけど、覚えていない。そこは臨機応変。隣にすわっていた女性はすんげーメモしてたけど。俺もメモしたかったけど、ペンを持ってなかったんだよな。残念。
 で、SONARは使ったことがないという中村さん。いつもはProToolsの人だし。それでも、使い方はすぐわかったそうだ。それはそうか。ポイントはソフトが違ってもいっしょ、って言ってた。まあ、SONARに慣れてる三原さんのフォローもあっての話だろうけど。とにかく、SONARは音がいい、っていう話に。新しく追加されたリニアフェイズEQがすごくいいんだとか。透明度があって、とか。でも重い、とか。
 それから、コンプ(コンプレッション)の2段使いの話もあり。1つめのコンプで音を整えて、2つめのコンプで抑えきれないアタックをリミッティングするとか。
 さらに、ボーカルの話。センドじゃなくって、インサートでディレイをかます。100msくらいのショートディレイをインサートすると、歌がうまく聞こえる。それに加えて、普通にリバーブをセンドで入れる。これでなじませる、みたいな感じ。
 ちょっとこれは目からうろこ。っていうか空間系も含めて音つくりに利用する(しかもインサート!)っていう話は、Apple Storeでのセッションでも聞いたなあ。
 まあ、重いエフェクトもあるので、そのへんはうまく使いまわすことが必要なんだろうけど、っていうのが感想。そういう臨機応変な感じが自由にできるのがSONAR 7。ルーティングもかなり自由度が高いし。
 数年前にDVDのオーサリングの仕事をするにあたって、SONARはサラウンドパンができなくってスルーしたんだけど(ローランドの担当者も意味がわかってなくって、とんちんかんな返答をしてた。エフェクトでできる、とか)、今のバージョンはそれも大丈夫そうだ。本格的に移行を検討しています。
 その一方で、SONARの下位バージョンのMUSIC CREATORの出来が思いのほかよかったので、まずはそれも試したいとか思ったり。だって、VSTとReWire使えて、しかも数年前は3万円とかしたソフトウェアシンセが付属して7000円以下ですよ。っていう話はまたあとで。

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