Bluetoothヘッドセット「MM-BTSH3 BK」レビュー

 Bluetooth対応ヘッドセット「MM-BTSH3 BK」のレビューです。だいぶ前に購入したのですが、使い勝手はどうよ? という友人からの質問に答える感じでレビューをお届けします。

 もともとはSkype用にワイヤレスのヘッドセットがあったら便利かな、ということで購入。価格は8000円前後。メーカーはサンワサプライです。
 ヘッドフォン部分が取り替えられる、というのが購入時のポイント。音質が満足できなくても、ヘッドフォンさえ取り替えれば音楽も楽しめるくらいにはなるだろうというもくろみです。また、手持ちのPCはBluetooth対応なので、すぐ使えるはず。せっかくPCがBT対応なのに使わないのはもったいないと思ったわけです。
 対応プロファイルは、HSP(ヘッドセット)、HFP(ハンズフリー)、A2DP(ステレオヘッドフォン)、AVRCP(メディアコントロール)。ワンセグなどの著作権保護のためのSCMS-Tも対応ということで、不満はありません。購入後すぐにセッティング開始。ペアリングは指定の数字を入力するだけです。
 しかし、ここで大きな落とし穴。手持ちのPCが音声関係のプロファイルに対応しておらず、ヘッドセットとしては使えなかったのです(2007年当時)。がーん。仕方なく、USBタイプのレシーバーを追加購入。BT-MicroEDR2という製品で、2000円程度。これでヘッドセットとしては使えるようになりました。Skypeもばっちり。音質はかなりこもっているという感じ。音楽を聴くにはちょっとなあ、というのが正直な感想。
 で、設定画面を見ると、ヘッドセットとして認識されている模様。A2DPならよりよい音質で聞けるはず、と思ったのですが、これを高音質モードに設定できない。購入したUSBドンぐるタイプのレシーバーはA2DP対応ではあったはずなのに、付属のドライバがそれに非対応だったのです。2度目の「がーん」。このへんについては、ドライバの入れ替えやOSの入れ替えで対応が可能で、これについては「Windows 7 RCをVAIO Z1VEに入れる: point of view point」を参照。
 その後、PCを買い替え、内蔵BTが各種プロファイルフルサポートだったので、問題なくいまは使えております。Windows VistaでThinkPad T400という環境。環境さえ整えば、快適そのもの。
 使い勝手においては、ネックストラップになるヘッドフォン部分が非常にいい感じ。そのまま首から下げるとマイクがちょっと遠くなるので、クリップをシャツの襟にひっかけたりして使っています。とにかくハンズフリー&ワイヤレスは快適! 電源ON時にビープ音がけっこう大音量で鳴る、しかもそのビープ音がOFFにできないという外での使用には致命的な部分もありますが、家でのSkype用途なら気になりません(いや、ぜんぜん気にならないといえばウソ、できればOFFにしたい)。
(追記 2011/05/23)
 上記のビープ問題、間違いでした! すみません。OFFにできます。
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 とはいうものの、音質についてはいまだ満足できるものとはなっていません。Skypeはまあ音質はそこそこでも会話ができればいいわけです(声が聞こえにくいとは言われますが)。音楽を聴くにはちょっと残念な感じです。これはBlutoothそのものの限界なのか、それともこのデバイス固有のものなのか。それを試すには追加投資が必要となるわけです。これまた残念ながら。
 最近ではBT対応のステレオセットなんてのも数多くリリースされています。とくに気になるのがクリエイティブメディアの「ZiiSound D5」という製品(リンクはメーカーサイト)。

 Sound Blasterはじめスピーカー専業メーカーを傘下に持つなど、各種オーディオ関連製品では定評のあるメーカーの製品だけに期待が高まるというものです。ぜひ触ってみたいです。
 なんといっても、iPod用のBTドングル付属で、PC用のBTドングルも用意されるのですよ。しかも前者によりiPodがリモコンになるというすばらしさ。BTファン、オーディオファンは必見の製品です。

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