アンビエントとか癒し系とかいったキーワードが合いそうな音楽アプリ「NodeBeat」。これが1月11日にアップデートして新たにバックグラウンドキーボードとかいう機能が追加され、演奏ができるようになっていた。これが楽しい。
もともとは、ノードと呼ばれるものを配置してシーケンスを組む、といった操作がメインだった。ノードには2種類あって、Generator=音を鳴らすやつ、Note=音符に相当するものがそれぞれ数種類ある。Generatorはメロディを奏でるものとリズムを鳴らすやつがある。Noteはメロディもリズムも同じやつを使う(別の音が出る。このへんはMIDIシーケンサーと同じ感じか)。
GeneratorとNoteの距離で再生されるタイミングが決まるので、1つのGeneratorの近くにNoteを複数配置することで旋律が決まるというわけだ。距離を離すと音はならなくなるのだけど、再生される距離(範囲?)は設定が可能だ(途中で変更することもできる)。まあ、むずかしいことは考えずに、適当に配置しても楽しいのがこのNodeBeatの特徴。
GeneratorとNoteは自動で動くような設定もできるので、自動作曲っぽくも使える。作曲というと無理があるか。とにかく、刻一刻と違う音が鳴り続けるのだ。Generatorはダブルクリックで再生を停止できるので、ミキサーによるミュートで構成を作るような展開もできる。
で、最新版。1.7.5では多くの機能が追加されている。その目玉は前述のバックグラウンドキーボード(Background keyboard)だ。ThumbJamみたいなもの、というとわかる人は多いかも。ノードがない背景をタッチすると音が鳴る。マルチタッチ対応ではあるけれど、3タッチめまでしか反応しないようで、4つめをくわえても反応がない。まあ、基本的な和音は鳴らせるといったところか。あと、もちろんグリッサンドもできる。細かく動かせばビブラートみたいな効果も出せるし。
また、スケールの指定機能もある(これは前もあったっけ?)。20以上のスケールがあり、マイナーやメジャー、ブルースとか、まあ、KORGのアプリにあるようなやつだ。これを選ぶことで、テキトーにバックグラウンドキーボードを弾いても、それなりに聴けるものになる。楽器素人にはうれしいパフォーマンスツールにもなりそうな気配。
さらにレイアウトのセーブ、ロードも可能となった。細かくシーケンスを組みたい人にはうれしいところだと思う。サンプルのプリセットなかなか勉強になる。
それから細かいところでは、バックグラウンド再生がデフォルトでOFFになった。App Storeのレビューを見ると再生を止めるには強制終了しかないのか? みたいなのがあったと思うけど、これはもともと設定でOFFにすればよかった話。でも、デフォルトでOFFになったのは初めての人にはやさしい仕様だと思う。iOSデバイスをシェイクすると画面上のノードをすべてクリアする(消す)設定もあったのだけど、新たにメニューにもボタンが用意されたのもわかりやすくするための措置だろう。より親切になったという印象だ。
あと、7オクターブの再生が可能になったとか、チャイルドロックがついたとか、再生開始のタイミングが固定された(? Sync Generators to start on the same beat)のでロード/セーブと合わせて演奏の再現性も高まっているとかいろいろ。
ドラム音も追加されている。ハイハットの音が変わっているようなんだけど、これがどうも気に入らない。前の音が出るようにもならないものか。あるいは、一部の音は使わないようにする設定とか。
演奏の録音も可能。従来からSoundCloudへのアップロードはあったかな。メールでの送信も可能なので、PCに持っていくのも非常に楽。
YouTubeにアップロードする映像にBGMを付けたいという人も多いと思うけど、これならだれでもカンタンにいくらでも量産ができるのでオススメ(まあ、あんまり代わり映えしないBGMがあふれそうな気もするけど)。
それからスリープタイマーというのもある。指定した時間でOFFにするというもの。NodeBeatの音を聞きながら眠りに入る。それもなかなかよさそうだ。
最初にあるリンクはiPad版のもの。アプリはユニバーサルアプリじゃないのだ。iPhoneの人は以下から。
実際の演奏映像とかはこのへんから。
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