ヤマハからシンセ&アルペジエーターアプリ「Synth Arp & Drum Pad」登場

 ヤマハが本格的なシンセアプリを出してきました。しかもMOTIFなどで定評のあるアルペジエーターを搭載しての登場です(っていうかそっちがメイン?)。iPad専用。発売記念として、7月31日までは350円で提供されます。
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 早速試してみました。これが350円なら買わないと損! とりあえずはそんな感じです。

 まずは概要を引用。

アルペジエーター(和音を分散して弾いたパターンを自動的に生成し演奏する機能)やドラムパッドを使って、アプリ内のシンセサイザーや接続したMIDI機器を簡単に演奏し、多彩な音楽ジャンルのフレーズで音楽制作できるアプリケーションです。
342種類のアルペジエーターと、61種類の高品位な音色を持つシンセサイザーを用いて、ダンスミュージックからヒップホップ・ロック・ポップといった多彩なジャンルのフレーズをリアルタイムに生成し、簡単にトラックメイキングできます。

 ヤマハは以前、MIDIインターフェイスi-MIX1リリース時にアルペジエーターアプリを出してましたが、それは音源は内蔵してませんでした。今回は音源入りでの登場。値段は上がりましたが、納得いく範囲かと(っていうか、正式な価格はいくらだろう?)

 もちろん、新しいSynth Arp & Drum PadもCoreMIDI対応で、外部機器のコントロールも可能です。
 アルペジエーターのパターンは単純にノートを8分音符とかで循環するものではなく、メロディアスで歌うような感じ(シンコペーションとかか)。いかにもシンセ内蔵のアルペジエーターで作った機械的なものとは感じとは一線を画すものです(そういうやつもあるけど)。
 鍵盤を押さえてアルペジオパターンを鳴らしたまま、カットオフやレゾナンス、アタック、リリース、ポルタメントなどのパラメーターを調整することも可能。マルチタッチならではの音色変化も楽しめます。
 音色はドラムを含めて61種類。アルペジオパターンは、楽器にあわせたものなど342種類。
 名前からわかるとおり、鍵盤だけでなくドラムパッドも用意されます。単なるワンショットだけでなく、押せば演奏し続ける(もう一回押すと止まる)ベースフレーズとか、押してる間だけ音が鳴るコードが最初から割り当てられたりしてるのが、「よくわかってる」って感じ。
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 でもって、ドラムパッドの画面でループを鳴らした状態で、鍵盤画面に切り替えても、パッドの演奏は継続。そのまま鍵盤でアルペジオを重ねられます。つまり複数パートの演奏もこのアプリだけでOKというわけ。パフォーマンスにも使えそうです。
 また、ドラムパッドにはROLLボタンがあるのがキモ! ワンショットのフレーズをROLLボタン一発で連打にすることができます。さらに4分音符連打、八分音符連打、16分音符連打、32部音符連打に切り替えできるのです。しかも、連打の際のベロシティの変化(だんだん強くするとか)も設定できるんですよ。やるー。
 iOSの音楽アプリでは欠かせないものとなったスケール選択による演奏もOK。スケール内の音程のみが鍵盤に現れるので、音を外さない演奏が鍵盤未経験者でもカンタンにできます。「スケールキー上では、タップしたまま指を前後左右に動かすことで、Cutoff,Resonance等の音色コントロールが可能です。(タッチコントロール機能)」というのも、これまたパフォーマンス向けにいい感じです。おもしろい。気持ちいい。
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 あと、ループシーケンサーも用意。「先に録音した演奏を再生しながら、その音楽に合わせ別の演奏をプラスして録音する、オーバーダブでの録音ができます。」ってことなんで、まあ、いろいろできるわけですよ。
 とりあえず、プリセットを鳴らしてるだけで深いところまでは把握してないんですが、ドラムパッドでループ流して、鍵盤で音色やパターンを変えて演奏する(というか適当に鍵盤押さえる)だけでも十分遊べます。楽しい! というわけでオススメです。
 やるなあ。ヤマハ。あらためて日本のシンセメーカーのパワーを思い知らされました。これで350円ですからね(期間限定だけど)。iPad持っててよかった。感動した。


(追記)
 投稿時のタイトルが気に入らなかったので修正しました。その前にクローラーにGETされてしまってたみたいですが。

コメント

  1. ヤマハのシンセ関連アプリが半額! Synth Arp

     昨日、シンセ内蔵アルペジエーター&ドラムパッドアプリ「Synth Arp

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