iPhoneでポケミクのエフェクトを楽しめるやつ作った – MIDI Designerレイアウト公開

 ポケット・ミクの多彩なエフェクト(XG!)を、iPhoneで手軽に楽しめるように。ディレイかけたり、ハモらせたりするやつ。
Nsx39wifi 「MIDIわかんない」とか「打ち込み未経験」でもOKなように作成。
 これまでiPadでいろいろやってきたんですが、iPhoneでもやってみたくなりまして。MIDI DesignerというiOSアプリでレイアウトを作ってみました。という話。MIDI DesignerはiOSで自作MIDIコントローラーが作れるアプリ。
 操作中の動画。こんな感じ。


 おもに、派手な効果が楽しめるバリエーションエフェクトをコントロールするためのもの(リバーブ、コーラスのセンド量もいじれますが)。バリエーションエフェクトにはインサーションエフェクト(INSERTION、レイアウト内ではINSERT)とシステムエフェクト(SYSTEM)がありますが、まずはSYSTEMで試したほうが確実かと思われます。
 2ページめでSYSTEMボタンを押してから、下のほうにあるエフェクトの種類を選択。VAR(バリエーションエフェクトのセンド量を指定)というノブを上げて効果を確認。
 その後、上に16個並んだフェーダーを適当にいじってみてください(パラメーターの範囲の割り当てが適当なので、気になる方は自分で修正してください)。パラメーターの詳細はNSX-1の仕様書(PDF)を参照。と書くとあんまりなので、時間があればちょっと解説したいです。いつか。
 あと、画面が小さいので、「スライダーやノブの微調整がむずかしい」と思うかもしれませんが、以外とそうでもないです。ドラッグしたままノブ/スライダーからちょっと離れたところまで指を持って行って上下すれば細かく調整できます。
 音色変更を行うプログラムチェンジのノブには「prg」とか書いてあるんですが、単に番号だけでなく、楽器名も表示されます。

無料アプリで試せます

 遊ぶためにはiOSアプリの「MIDI Designer」が必要。無償版の「MIDI Desgigner Lite」と、有償版の「MIDI Designer Pro」の2種類があります。Liteは広告が邪魔なので、ぜひ有償版をどうぞ。Proはいまだけ値下げ中ですよ(いつまでかは不明)。

ワイヤレス接続で、より使いやすく

 iPhoneとポケミクの接続はワイヤレスで行います。
 iPadだとカメラコネクションキットで接続を確認したのですが、iPhoneだとどうなのかわからなかったので(USB-ライトニングケーブルだとUSBハブ経由でもNGという話も見かけたりもしましたし)。ここではWindowsマシンを使います(Macでも同じようにできると予想)。
 iPhoneにケーブルがつながってないほうが、操作しやすいですよね。
 ということで、ポケミクはパソコンにUSB接続(このへんはマニュアル参照)。パソコンとiPhone間はワイヤレスで接続します。
 でもって、WindowsマシンにはrtpMIDIというソフトウェアをインストールしておきます。rtpMIDIは、スマートフォンなどのデバイスとWindowsをワイヤレスで接続し、MIDIの送受信が行えるようにするソフトウェア。藤本健さんの記事が詳しいです。これも参考になると思います。
 設定は以下のビデオを参照。


ポケミクをワイヤレス接続のiPhoneでコントロール – 設定方法
 ポイントとなるのは、Live Routing機能を使うところ。これにより、別途DAWソフト、シーケンスソフトがなくても、iPhoneからのMIDI信号をポケミクにルーティングできます。
 動画に入れるの忘れたんですが、Directory欄にiOS端末がリストアップされているのを確認、Connectを押す必要もあります。YouTubeの設定(歯車アイコン)でアノテーションをONにしてみてください。
 設定がうまくいかず何度もアプリやマシンを再起動したりしてました。エラーが出ると、その先どうやってもうまくいかないんですよね。そうこうしてるうちに、再起動しなくても大丈夫な方法を発見。詳しくはビデオ見てください(タスクマネージャー使うだけなんですが)。
 WindowsではこのrtpMIDIというソフトウェアが必要ですが、MacではOS X標準の機能でOKっぽいですよ。Audio MIDI 設定.appのMIDIネットワーク設定で。試してないですが(試した方はコメントください)。

レイアウトのロードはSafariからでOK

 順番が前後しますが、最初のビデオで使っているレイアウトのロード方法について。
 MIDI Designerではボタンやスライダーなどの各種コントロールを配置、設定を保存したものを「レイアウト」(layout)と呼びます。ほかのソフトであれば、「テンプレート」なんて呼ばれるやつに相当します。
 これのロード方法ですが、iTunesでのファイルのやりとりでもいいんですが、もっと簡単な方法があります。なんと、iPhoneのSafariから直接ファイルをMIDI Designerで開けるんです。
 ということで、普通に以下のダウンロードページから、レイアウトファイルを開いて、「MIDI Designerで開く」ってやってください。手順は以下のビデオを参照。


ポケミク用レイアウトをMIDI Designerで開く / Download a layout, open in MIDI Designer
 あと、エフェクトまわりはeVY1シールドも同じ。よって、eVY1シールドでもそのまま使えます。

レイアウトのダウンロードページ

 レイアウトのダウンロードは別ページになります。以下のリンクから。リンク先に飛んで、水色の枠に囲まれたやつをタップしてください。
 あと、このページをスマートフォンモードで見ている場合、うまくページに飛べない模様(ココログの仕様?)。ページの一番下までスクロールして「PC表示に切り替え」で、表示を切り替えてアクセスしてみてください。
 ポケミク&iPhone MIDI Designer用レイアウト ダウンロードページ
 あくまでも自分でMIDIコントローラーを作るためのたたき台として利用していだけるとありがたいです。
 iPadで作っていたものをiPhone 4に持って行ったら、ぜんぜん1画面に収まらなくて困りました。けっこう手間がかかってびっくり。レイアウトの各機能とか、MIDI Designerのレイアウト作成の話は、別の機会に。


(追記)
 3本を短めにまとめたダイジェスト版をニコニコ動画に投稿してみた。

(追記)
 New video, for the comment.
 コメントに答えるためのビデオです。


POCKET MIKU VARIATION EFFECTS with MIDI Designer / ポケミクでバリエーションエフェクト
There is an answer to a comment.
With POCKET MIKU & MIDI Designer, effects go crazy

コメント

  1. 匿名 より:

    Hello I’ve been using your great midi layouts for MidiDesigner to control the !iku synth. Very cool indeed and love it. It has made the little toy into an easily accessible monster!! I’m having problems with the parameters page though, I checked the sysex messages but they seem correct. When I adjust some parameters they just go crazy, like on the delay, the feedback and mix knobs just go bonkers instead of the expected behaviors. Any ideas?

  2. ここの人 より:

    Order of setting parameters is important.
    I’ve made a video about variation effects.

    https://www.youtube.com/watch?v=sTBNtHxWPqc

  3. ここの人 より:

    Sorry, my previous comment is wrong.

    Please change the setting about the following item.

    v.pr 4(Feedback Delay)
    v.pr 5(Feedback Level)
    v.pr10(Dry / Wet)

    Design – Advanced tab -Send on Release Only

    A picture is here

    http://pointofviewpoint.air-nifty.com/blog/2015/02/with-pocket-mik.html

    Best!

タイトルとURLをコピーしました