Androidのインストールが完了したものの、テストに使える状態ではないということで、とりあえずLinux環境でも入れようかとPuppy Linuxを入れることに。思いのほか手こずった。サーバー管理の経験はちょっとあったのだけど、デスクトップOSとしてLinux使うのは初めてなのでわからないことだらけ。知識ゼロからの作業で、用語もあやふやだけど、とりあえず記録を残す。
せっかくハードディスクを空けたので、いくつかOS試せるようにしようかとパーティションをチェック。ここで1つめの問題が。Z1VEには3つの基本パーティションがある。リカバリ用とWindows XPのシステムが入ったやつと、データ用。最後のデータ用を縮めて空きを作ったのだけど、ハードディスクには基本パーティションは4つまでという制限があるそうだ。パーティションを切ったりすることはほとんどなかったので、ここで面食らう。ということで、拡張パーティションを作ると、その中に論理パーティションを4つまで作れるのだそうだ。とりあえず、20GBの空きがあるので、拡張パーティションを作ってそこに2つほど論理パーティションを作る。そこにPuppy Linuxを入れようという魂胆。しかし、つまずく。
Puppy LinuxのブートローダーGrubの設定がうまくいかない
Grubというブートローダーを入れるのだが、MBRへの書き込みで失敗する。インストールし直しとか、フォーマットとかを何度やってもだめ。むむう。MBRにインストールしないで、インストール先パーティションにbootフラグを立てればいい、みたいな情報も見つかったのだけど、だめ。Error 15とかError 17とか、一言だけメッセージが出るだけだ。調べると、Grub Error 15みたいなメッセージの時はこうしろ、というのもあったが、Grubが出しているのかどうかすらわからない。誰が出しているメッセージなのかがわからない。
この時点で先にインストールしてあったAndroid-x86はなくなっている。しかし、MBRにはGrubがいて(Android-x86もGrubを使うのだ)、Android-x86があったパーティションを参照して起動シーケンスが走る。そこにはなにもないので起動メニューすら出ない。Windows XPだってもう起動しない状態。これはまずい。
拡張パーティション、論理パーティションから起動しようとするからだめなのか? ということで、再度、4つめの基本パーティションを作って試す。結果は同じ。がーん。
ここまでPuppy Linux 571JPというパッケージ(?)を使っていたのだけど、今度は431という4.x系のも試す。OSはそのままにGrubだけだけど。なんらかの手がかりでもあれば、という淡い期待から。これでも同じくMBRへの書き込みで失敗するのだけど、WindowsのパーティションにGrubをインストールすることはできた。で、起動時にGrubのメニューも出た。一歩前進。しかし、そこから何を選んでも起動せず。Puppy Linuxはもちろん、Windows XPもリストアップされているのだけど、それもだめ。Grubの設定ファイルだけの問題のような気がして、いろいろ試すも、やっぱりどうにもこうにも進まない。
再びAndroid-x86をインストール
一つ前の状態戻そう。ということで、再度Android-x86をインストールすることに。Android-x86のGrubなら、Windows XPも含めてちゃんとブートできたはずだ。
まったく同じ状態にしても進歩がないので、今度は拡張パーティション内の論理パーティション内にAndroid-x86をインストール。OSは基本パーティションからでないと起動しないみたいな話も見つけたのだけど、Android-x86は論理パーティションからでも起動できるという情報が見つかったのでそれを試すのだ。結果。バッチリ。ブートメニューも復活。Android-x86が起動するのはもちろん、Windows XPも無事だ。
ということで、拡張パーティションにはまだ空きがある。2つめの論理パーティションに何度めかのPuppy Linuxのインストールを試みる。
何度めかのPuppy Linuxインストール
ext3でフォーマットしてインストール。Grubはインストールしない。すでにAndroid-x86のインストーラーが入れたGrubがあるからだ。その設定ファイルを書き換えてPuppy Linuxを起動できるようにメニュー項目を追加すればいいのだろう。ここまでの作業でいろいろ知識が増えた。
Puppy Linuxのインストールが終わったタイミングで、ここでGrubをインストールしないなら、既存のファイルにこのエントリを追加しろ、みたいなメッセージが出ていた。これをそのまま追加する。Android-x86はsda5、Puppy Linuxはsda6にある。書き換えるべきファイルはsda5の「/grub」内にある。Puppy LinuxのLiveDVDで起動してインストールを進めている最中なのだが、そのファイルの書き換えも問題なくできる。なんと便利(わかってしまえば、だけども)。
で、再起動。今度は大丈夫。Windows XPも、Android-x86も、そして、Puppy Linuxもちゃんと起動できるようになった。3種類のOSを自由に選べる、当初の目的が果たされたのだ。長かったー。
Puppy Linuxの環境を整える
あとは、Puppy Linuxの環境整備だけだ。とりあえず、Chromeのインストール。文字が汚いのでメイリオ入れたり、英数字がビットマップなのでそれを直したり。
okayryy – Puppy Linuxにメイリオ入れてみた
マスタークドウのページ Puppy用のGoogle chrome の文字の一部が汚い
さらに日本語入力ができなかったので、Anthyとかいうのを依存するパッケージも含めて入れてみたり(ここまでPuppy LinuxのPuppyパッケージマネージャというのを使用)。
しかし、日本語入力が可能にならない。SCIMというウィンドウがいるのだけど、英語/ヨーロッパ言語とか出るだけで、日本語を選べるようになっていない。SCIMの設定ウィンドウを開くと、ちゃんとできそうな気配なんだけども。ということで、再度日本語入力関係をすべてアンインストール。Puppy Linuxのダウンロードサイトのpackagesからanthy-9100c-i686.pet、scim-1.4.7-u686.pet、scim-anthy-1.2.4-i686.petなどをダウンロードして、それぞれクリックしてインストール。でもって再起動。これでうまくいった。詳しくは以下にあった。
sakurapup.browserloadofcoolness.com • トピック – かな入力について
とりあえず、快適なWebブラウジング環境だけは整った。サブマシンとしては十分使い物になる。速度も問題ないくらい。Chromeでタブをたくさん開くと反応しなくなってりするけど、そのへんは使い方次第だろう。一応満足。
Puppy LinuxとChromeでWeb MIDI APIを軽くテスト
あと、Web MIDI APIが動くかどうかもテスト。ちゃんとMIDIのドライバもあるらしく、ポケミクつないで、ノート送信はもちろん、SysExも送れることを確認。
棒読み+シーケンサーもちゃんと動いた。すごいな、Chrome。
あと、いろいろ気になる点もテスト。Linux版Chromeは問題ないっぽい。という話の詳細はまた別途書く予定。
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