Quicco Sound mi.1 Cableを昨年買って便利に使っていたのですが、実は他社製Bluetooth MIDIキーボードなどと接続できることが判明。いろいろテストしてみました。
ご存知の方には当然なのですが、Bluetooth MIDIデバイスはホストとなるPCやスマホが必要です。Bluetooth MIDIアダプタを2つ使っても、楽器同士をつなぐことはできませんでした。それを解消した最初の製品がmi.1 Cable。黒(タイプA)と白(タイプB)と2つのアダプタがセットになったもので、両者を二つの楽器にそれぞれ接続することで、双方向のMIDI送受信を可能にする製品です。これまでのようなPCやスマホを介した接続は不要ということで、大きな注目を集めました。
発売時点では、mi.1 CableはタイプAとタイプBのセットで使用するもの、ということになっていたのですが、実はそうではなかったというのが明らかになったのが、2021年の7月。
昨年の発売時にDTMステーションでmi.1 CableタイプBが他社製品とつながるという記事をみかけていたのですが、ペアリング方法がわからず、動作を確認できずにいました。あれから約1年、今年の7月22日にQuicco Soundからmi.1 Cable タイプB(白い方)の単体発売が開始とのアナウンス。「市販のBluetooth MIDI対応キーボードとペアリングで低レイテンシーなMIDI通信が可能です。」としっかり告知されていました。
そこで改めて試すもつながらず。ペアリング方法は旧モデル(Rev.2)と同じ、本体のコネクタの背中側をあわせるのかと思ってたのですが、31日に公開された動画(↓)によれば別途マグネットを使うのだとか。
昨年購入したmi.1 Cable(タイプAとBのセット)にはマグネットが付属してなかったと思った(箱が見つからず)、ので、手持ちの100均で購入したマグネットを近づけたところ、LEDが赤に点滅。ペアリング状態に移行することがわかりました。おお。これでいける。
ということで、家にあるBluetooth MIDIデバイスをかたっぱしから接続してみました。
その結果。うまくいきましたよ!
試したのは以下のデバイス。
Bluetooth MIDIアダプター
- YAMAHA MD-BT01
- YAMAHA UD-BT01
- Quicco Sound mi.1 Rev.3
- Quicco Sound mi.1 II
- Quicco Sound mi.1 Cable Type A
- CME Pro WIDI Master
- CME Pro WIDI Jack
Bluetooth MIDI デバイス
- YAMAHA Sonogenic SHS-300
- ROLI BLOCKS Lightpad Block
- M5Stack M5Stack
以上がうまくいったもの。テスト動画は以下(試したものの一部ですが)。意味もなくノンストップ、カット編集なしで。
テストは手元での撮影がしやすいようTASCAM iUR2の内蔵MIDIインターフェイスを使用(もちろん楽器につないでの動作も同じ)。
iUR2のMIDI入出力は、5ピンDINオス端子のブレイクアウトケーブルを使うものだったので、別途メス端子に変換するアダプターを自作してテストおよび撮影を行いました。
一方、だめだったのが一つ。Roland A-01 はペアリングできませんでした。Windowsでもペアリングがうまくいかないので、これはしかたないところかも。
ツイッターには、ほかのデバイス(Artiphon ORBAやIK Multimedia iRig Blueboard、ZOOM ARQ96など)もつながったという報告があったので、国内で販売されるほとんどのBluetooth MIDIデバイスで使えるんじゃないかと思いました(Bluetooth MIDIアダプタはローランドのものが試せてないですが)。
CME ProのWIDI Master、WIDI Jackもホストなしで接続できる(BLEのセントラルになれる)のですが、mi.1 Cable タイプBのほうがかなり安いです(税込4,620円)。Quicco Soundのオンラインショップで購入できます。すでにBluetooth MIDIキーボードやコントローラーを持っている方はチェックしてみてください。
レイテンシーは、ほぼなし。機器ごとの違いは今後時間ができたらテストしてみようかなと。
ところで、mi.1 Cableのコネクタの背面に貼ってあるシールが剥げやすいんですが、みなさん、どうですか?
買ったときからちゃんとくっついてない感じです。粘着力が低いというかなんというか。まあ、はがしちゃってもいいいんですけどね。
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