小学校の教員の友達から聞いた話。学校のPCではYahoo!きっず(http://kids.yahoo.co.jp/)をホームにしてあるんで、児童に自由にPCを触らせる際にはそれを使ってもらいたいという。しかし、児童は家でもPCを使ってるので、URLから「kids.」をとって、普通に「yahoo.co.jp」にアクセスするんだとか。そりゃそうか。で、望ましくないサイトを探してアクセスする。
だいたいの教育機関(学校や図書館)では、フィルタリングのシステムを導入していると思ってたのだけど、そうでもないようだ。まあ、コストの問題もあるしな。
で、コストをかけずにやる方法はないかと考えた浅知恵が以下。
Windowsのhostsファイルを使ったもの。通常、インターネットのアクセス時の名前解決にはDNSが使われる。覚えやすい「www.yahoo.co.jp」と数字の羅列でこれは覚えられっこねーよっていうIPアドレス「210.80.243.19」をひもつけるってもの。OSがDNSサーバーに名前で問い合わせると、IPアドレスを教えてもらって、そのサーバーにアクセスするって感じ。あまりにも乱暴な説明だけど、おおむね合ってるはず。
で、このDNSへの問い合わせをせずに、自前で名前解決をする方法がこのhostsファイル。通常はLAN内のPCに名前をつける、みたいな使い方なんだろうけど、インターネットでも使える技だ(ウィルスとかスパイウェアが勝手にこれを書き換えるって手口を使ってるくらいだけど、今回の技は便利に使うためなんで、念のため)。
Windows XPではの設定はこんな感じ。
¥Windows¥system32¥drivers¥etcフォルダにある「hosts」ってファイルをメモ帳かなんかで開いて編集をする(表示の都合上¥を全角で書いたけど、実際は半角。エクスプローラでたどっていってけば、関係ないか)。
いろいろ書いてあるけど、一番最後に以下を追加。
203.216.243.241 yahoo.co.jp
203.216.243.241 www.yahoo.co.jp
IPアドレスとホスト名(まあ、サーバーの名前、と考えてもらっていい)をこれでひもつけるわけだ。
これで「http://www.yahoo.co.jp」と入れても、Yahoo!きっずにつながる。で、「http://yahoo.co.jp」だと、これがうまくいかない。英語表示のサーバーにつながってしまう。まあ、日本の「www.yahoo.co.jp」につながるわけじゃないからいいか。英語表示のサーバーでは日本語の検索も通らないし。
なお、編集結果はすぐには反映されない場合があるので、そんなときは、コマンドプロンプトで
「ipconfig /flushdns」
と入力すればよい(DNSキャッシュがクリアされる、らしい)。
っていうか、なんで「http://yahoo.co.jp」がだめなのかがわからない。
あと、これになんか大きな穴があるかもしれない。とりあえず、自己責任で試してみてください。
追記。
無料で使えるサービスがあるじゃないか。
Yahoo!あんしんねっと
しかも、Yahoo!の。PCの台数分アカウント(ID)の登録が必要、ソフトのインストールも必要、ってのが面倒かもしれないけど、けっこう細かい設定ができるっぽい。
1人の保護者につき、最大10人分に対してそれぞれの設定ができます。子どもから大人まで、家族全員で安心してインターネットを楽しめます。
※利用するお子さまごとにYahoo! JAPAN IDが必要となります。
じゃあ、これ試してみて。>友達。
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