iPad 2にUSBオーディオインターフェイスをつなぎたい。できればMIDIキーボードもつないで演奏とかできればいいな。ということで、普通ならアップル純正のカメラコネクションキットを買うわけだが、安いし、いろんなメモリーカードが使えるということでサードパーティ製の製品に手を出す。送料込みで2000円以下。
ipad用・コネクションアダプタRM-CL2341【メール便選択可能】
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SD/SDHCメモリースティックなどのメモリーカードとUSBコネクタを装備。同時利用は不可。排他利用となる。で、まずは初代nanoKontorolをつないでみる。
初代nanoKontrol
コルグ/KORGのUSB接続のMIDIコントローラー。専用の設定ソフト(Windows用)で、ボタンにMIDIノートを割り当て、鍵盤代わりにしてみる。試したソフトは11月17日まで85円のセール価格となっている「Animoog」。
出音が本格的なシンセだ。スケール機能もあるので、カオシレーターみたいに外さない演奏が素人でも楽しめる。
で、結果。ちゃんと音が出る。
iPad 2の画面には、「このアクセサリはiPadでは利用できません」とか「デバイスを使用できません 接続されているUSBデバイスには対応していません」などと出るが、実際に音は出る。
と、思っていると、突然入力を受け付けなくなる。iPadにメッセージが出るタイミングと、入力を受け付けなくなるタイミングは別。これがややこしい。まあ、バスパワーのデバイスなのでそれが問題であろうということはわかっていた(このへん参照→【藤本健のDigital Audio Laboratory】第418回:iPadに裏技? USBオーディオが使用可能 -AV Watch)。しかし、手元にバスパワーのハブがない。これ以上の検証はまた別の機会に。
さらに、サードパーティのコネクションキットだからかもしれない。
ローランド UA-700
次はオーディオ&MIDIインターフェイスのローランド/Roland UA-700。バスパワーじゃなくてACアダプター使用なので電源不足の問題はないはず。だいぶ前の製品でたぶんディスコン。
UA-700については、海外のフォーラムでまったく動かない、という報告があったのであまり期待してなかったのだけど、これが意外なことに音が出る。
ポイントは設定にありそう。UA-700本体の「SAMPLE RATE」の設定は「Advanced」ではない、44.1kHzにする。これだけ。WindowsのOSのドライバのみで使えるならOKらしい(つまり、ASIO専用のは不可)という情報が当たってたことになる。UA-700はASIO/WDM対応のAdvancedと、そうじゃない両方のモードで使えるからだ。
しかし、しばらくすると音は出なくなる。これはサードパーティ製のコネクションキットが悪いのか、UA-700が悪いのか? そこが判断できないのがサードパーティ製のダメなところだ。
ちなみに、音が出ている間は、オーディオ入力も大丈夫。 いくつか、ギターアンプシミュレーターを試した。
普通にギター入力経由で、iPad 2のソフトウェアでエフェクト込みの音が確認できた。レイテンシーも感じられないくらい優秀。音が出ている間は。
コネクションキットの接続しなおしとか、iPad 2の電源入れ直しで復帰はする。しかし、こんなんじゃ使えない。
UA-700のMIDIはどうか? これはぜんぜんだめ。先ほどのAnimoogなどいくつか試したが、反応なし。 OS標準のドライバで動くMIDIインターフェイスじゃなきゃだめらしい、ということから、だめなんだろうなあとは思っていたのだけど(UA-700は専用のドライバでMIDIをなんとかしてるはず)。
Line 6 KB37
POD Studio KB37として売られていたオーディオインターフェイス兼キーボード。マイク&ギター入力を備えた便利なやつ。まだ現役モデル。
USB-オーディオ・インターフェイス POD STUDIO KB37 LINE6 RECORDING/ SOFTWARES【がんばろう!宮城】【10P27Oct11】
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KB37は、バスパワー動作なので期待はせずに接続。
これが意外なことに音が出る。Animoogで鍵盤を押すとちゃんと鳴る。しかし、KB37側の鍵盤には反応せず。MIDI関連はこういうデバイスだとだめなんだろうなあ。
じゃあ、オーディオ入力はどうかというと、これがダメ。入力ソースの選択はKB37本体ではできないので、いったんWindowsマシンに接続してから設定をしたのだけど、何を選択してもだめ。
でもって、しばらくするとやっぱり音が出なくなる。これはまああ、電源の問題もあるだろうしなあ。ということで。
今後の検証について
今回のテストは、最初からダメな点がある。
- サードパーティ製のコネクションキットを使った
- バスパワー動作のデバイスをハブなしで使った
ということで、追試をするにはこれらを追加せねばならない。うーん。出費がかさむ。
やっぱりこういうときは純正の製品じゃないと意味ないよね。
ちなみに、今回利用したサードパーティのコネクションキットは、株式会社アール・エムの製品。Amazonで売っているものと名前やメーカーは違うが同じもののように見える。
写真を見た限り、キットの上面にプリントしてあるアイコンが、USBかカメラか、っていうくらい。形状もスイッチの位置も同じ。たぶん、海外メーカーのものを安く買って日本向にパッケージングしてあるんじゃないかなあ。
もっと安いものだとこんなのも。
これも同じものっぽい。いずれも2000円以下。しかし、今回のような用途にはオススメできない。
じゃあ、ほかの機能はどうなのか? 手元の「for iPad コネクションキット」にSDHC 32GBをつないで見たところ、一応、iPad 2で読み込みができた。ただ、これも「対応してない」とかいうメッセージが出たりして不安定なことには変わりない。いや、読み込めるからいいか、安いし、と思わないでもないですが。
このほか、参考になりそうなものなど。
- iPadで使うUSBオーディオインターフェイス、追加レポート – 藤本健の“DTMステーション”
iPad レコーディング実現「ベリンガー UFO202」USBオーディオインターフェース:ガジェット侍 – 毎日jp(毎日新聞) - CoreMIDIサポートのiOS4.2リリース、一部アプリが対応 – 藤本健の“DTMステーション”
いずれも動作確認できた機種がいくつか挙げられています。
Animoogについてはこちらの記事が詳しいです。
Moogの本気? iPad 用の本格派ソフトシンセ Moog Music Animoog 登場:■ 音楽方丈記 ■
また、iOSデバイスでMIDI機器を使えるようにするCoreMIDIはiOS 4.2からだった模様。メモ。
iOS 4.2のiPadにつないだカメラ接続キット経由でUSB-MIDIの接続と反応を確認してみた:■ 音楽方丈記 ■
例によって、App Storeへのリンクはこれを使用。
捗るiTunesリンク作成! 検索結果まとめて iPhoneアプリ&楽曲対応: point of view point
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