小沢健二『Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学』感想

 収録曲が発表されたとき(だいぶ前だけど)。思い浮かんだのは竹村延和の『こどもと魔法』だった。で、アルバムを聞いてみると、その直感はさほど外れていないものだったと思う。タイトルの1つである『空飛ぶ政府』から想起されたイメージとか。エレクトロとジャズみたいな。ノイズはあるかな? という想像。最後のノイズはなかったけど。
Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学 2chのジャズ版のどっかで、えんえんこのアルバムのレビューげなものをコピペする人がいて、ジャズがどうこう書いてあったのを不安に思ってたのだが。
 コンピュータでエディットされたジャズ風フレーズ。ヒップホップ以降の手法、といえば聞こえがいいかもしれないけど。そのループはそれでいいのか? いいと思うとこもあるけど。
 フリッパーズ・ギター後期のサンプリングに回帰。とかいう人は誰もいなさそうだけど、これはそれだと思う。でも、今回のアルバムには「今」が感じられないんだよなあ。『LIFE』にイカレてたミュージシャンの話(『秀俊の一番長い7分間 [桜井秀俊] 』 from 『桜井秀俊の「続・あんた最高だ!』なんかをこのタイミングで読むと、これまたいろいろ思うこともある。
 それでも、なんらかの焦燥感を感じさせるのも確か。しばらく聞いてるとまた変わってくるかもな。今日はえんえんデスクワーク。4回くらいリピートしてみた。仕事にはばっちり。歌詞ないから。いや、それだったら、ジェフ・ミルズのほうがいいか、とも思ったり。
 そういえば、QJにも2ページ使ってレビュー風な対談が載ってたな。
こどもと魔法 それから。当ブログにリンクしていただいたことのある方も竹村延和『こどもと魔法』っぽいのではないかという予想をあげてましたね。発売前に。もうどこか忘れましたが。ああ、同じことを思う人がいるのだなあ、とそのときは思った次第。まさかこんなことになるとは。90’s ノット・デッドとはいわないけど、この状態はどうかと思われる。といいつつ数日後にはまったく違うことを書いてるかもしれない。そんな予想もしてみたり。そういうアルバム。

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