熱かった、じゃなくて暑かった。空調なしの屋内だったので。ほんとは屋上でやるはずだったんだけど、午後3時くらいの大雨のせいで場所が変更に。まあ、予定時間にはまったく問題ない天気だったんだけれども。
菊地(敬称略で行きます)2作目の本となる『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』の発売記念トーク&ライブイベント。サイン会つき。先週池袋東武の書店で買ったので、サイン会の整理券ももって参加。
予定時刻になっても菊地現れず。司会役の小学館の担当者氏によれば、「菊地さん、メイク中」とか。15分ほど押して現れるも、譜面を忘れる始末。譜面をスタッフがとりに言ってる間にトーク開始。
「本職は音楽家で」「クインテット・ライブ・ダブでやってるんだけど、それだと大所帯すぎるんで、今回は3人で」パードン木村(PA)、坪口昌恭(つぼぐち・まさやす、キーボード)を紹介。それぞれ起立しておじぎ。雑誌で見てたパードン木村の印象とは違って、なんかやさしそうな人である(怖そうな人だと思ってた)。坪口の機材はDOEPFERの鍵盤(型名不明)とE-muのサンプラー(たぶんE4Ultra)。「この場所はアニメイト広場っていうんだけど、アニメとは関係なくて」「だれに聞いても由来を教えてくれない」などなど。「控え室が遠くて10分以上かかる」というセリフのとおり、ひととおり説明が終わってもまだ譜面こず。
「もう一回同じこと言おうか」「本職は音楽家で」「アニメイト広場っていう名前なんだけど」パードン、坪口の紹介&2人のおじぎ。などなど。ほとんど同じことを繰り返す。
さらにひととおり、話が回ったあとで、「もう一回同じことを」「ちょっとずつ変えていこうか」という振りで始まったのが。
「僕はフリーメイソンの日本支部長で」「3本の指でやる符丁ってのがあって」「ヒップホップの人がやる振りとすごい似てて」「黒人=ユダヤ人説なんてのもあるんだけど」などなど。
で、譜面届かないままにライブ開始。サックス演奏で2曲、ボーカルとって2曲。の合計4曲。いまだにジャズへのダブの適用(?)がどうなのかわかんないんだけども。初めて生で聞くジャズだったってのもあって、何もいえることがない。リズムレスな音にダブ処理ってのは難しいのだ。自分にとって。クスリで飛んだ感じで音もディレイで飛ばしたっていうダブ誕生の解説もあったか。そういや。
Degustation a Jazz 菊地成孔 |
暑かったので気持ち悪かったんだよ。途中から。汗がTシャツにへばりついてくのがわかるほど。ダブで意識が変なほうに飛んだりして、これはまずいと思ったり。二日酔いのせいもあって、なんだけど。
で、後半トーク。本の扉写真を撮ったアラーキー氏と。荒木経惟。パソコンで入力できないなら適当なサイトからコピー&ペーストすればいいですよ。関係ないけど。
荒木さん、思ったより太ってるのだな。腹がすごい出てた。あと、髪もかなり薄くなってました。記憶よりも。
互いに遠慮しがちな感じでトーク。もうあんまり覚えてないんだけども。
「なんでこれにしたの? もっといい写真あったでしょ(背後のカバー写真を見て)。いや、いいな、これ。やっぱり」とか。
「推敲とかしてないんでしょ、あれがいい。で、書いたそばから、『うそ』とかいうでしょ。俺も考えないで書いてるから。あれがいい」「昔は叩いたりもんだりしろっていってたでしょ。そうじゃないんだよ。(書き飛ばすのがいいという話の流れで、執筆方法の話)」「最近、自分の写真に解説とか説明をつけたやつを出すんだ。ほんとはそういうのつけると永遠性がなくなるんだけど。作品として。でもつけたいんだよ。余計なことがしたいんだよ。そういえば、解説つけてるよね(菊地に)。あれがいいんだよ。似てるね」などなど。全部荒木氏のセリフ。
菊地は緊張してたようで、あんまりしゃべれず。なのかな? そうでもないか。とにかく、荒木氏リードで話題は展開。ちゃんと中身も読んでるようで、すごいなあ、と思った。荒木氏。
そんなこんなでトークショーも終了。準備に時間がかかるってことで、いったん菊地は控え室に戻った模様。ずっと待ってたんだけど、気持ち悪さがピークに達したんで、サイン待ちの混雑から離れる。
10分ほどして、菊地戻る。なんと衣装替えして登場だ。さすが、エレガン。うそ。
サイン会が無事始まったのを確認。自分の番までまだ時間がかかりそうだったのと、気持ち悪かったのが限界にきたんで帰りました。自分が持ってる本にサインしてもらうことが、怖くなったのもあり。なんか楳図 かずおの「怪 3巻」みたいに、家にあるんだけど、怖くて触りたくない、みたいな本になりそうだったので。なんの話だ。
歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間 菊地 成孔 |
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