AndroidをリモコンにしてTVTestを遠隔操作

 Android端末を利用して無線LAN経由でパソコン用ソフトTVTestを操作するという話。
 TVTestというのは、一部のチューナーカードでよく使われるTVを見るソフト。プラグインの導入でtsファイルの再生も可能というもの。まあ、TVTsetというソフトをご存知の方なら説明は不要ですかね。長いので、設定が知りたい人はずと下の画面が出てくるあたりからどうぞ。
 で、私、テレビ録画はTV内蔵の録画機能を使うことがメインなんですが、それで足りない場合はDVDレコーダー(いまだにRD-X5)、さらに足りない場合はパソコンとかいう使い方をしてまして(順番は内容によって異なるわけですが)。TVもDVDレコーダーもリモコンで操作できるので問題ないのですが、パソコンだとちょっと面倒。それを解決したいと思っておりました。
 パソコンで録画した番組の視聴には、パソコンのビデオカードのHDMI出力経由でTVで見てるわけです。でも、操作はパソコンのキーボードまたはマウスになるわけです。衛星放送の映画ならCMもないので操作の必要はないんでしょうが、地上波だとCMのスキップくらいはしたくなります。また、「今、なんて言った?」なんてときは数秒戻るということがしたいもので(こういう時に東芝のTV、レコーダーは10秒とか戻るボタンがあって便利なんですね)。
 パソコンの再生もリモコンでコントロールできないかなあ。と思ってたんです。で、Bluetooh経由でPS3用のリモコンを使って操作が可能ということもどっかで知って興味を持って一瞬買おうかと思ったりしてたんですが、そのためだけに数千円出すのもなんかなあ。と思っておりました。

 その後しばらく経ち、年末にAndroid端末の「ZEN Touch 2 with GPS」を購入したわけですが、もしかして、これでなんとかできないか? と思ったわけです。
 おなじみの動画再生ソフトVLCをコントロールするソフトというのはすぐに見つかりました。海外製です。試してみましたが反応がイマイチ。接続が途切れることもたびたび。まあ、VLCはメインじゃないからと次を探すのです。
 TVTestを操作するソフトそのものは見つかりませんでした。でも、PCのキー操作やマウス操作をエミュレート(?)するソフトは見つかりませんでした。これでなんとかなりそうです。
 そのソフトの名は「gPad remote touchpad/keyboard」(以下、gPad)と言いました(リンク先は公式Androidマーケット)。


 gPadの存在を知ったのは「YouTube Leanback専用リモコンをAndroid上で作ってみた | juggly.cn」はてブ - YouTube Leanback専用リモコンをAndroid上で作ってみた | juggly.cnにて。
 これは便利そう! やりたいことができる! と思いすぐにダウンロード(SDKのエミュレーターをごにょごにょしてマーケットからダウンロード)。試しました。行けました。しかし、しばらくすると、「時間切れ、これ以上使いたいならお金払ってね」みたいなことを言われます(英語)。がーん。上記記事をよく読むと書いてありました。「15分」の制限時間があるんですね、これ。で、それを解除するには$1.99かかると。
 正式にAndroidマーケットが使えてるわけじゃないので(ZENはマーケット未対応)、「Google Checkoutで金払うなんてできないよなあ」と思ってたら、実際はPayPalで支払いできるとのこと。速攻でPayPalのアカウントを取得して払いましたよ、ええ。
 支払い操作は、Android用ソフトウェア本体のメニューに「Buy」とかいうのがあったんで、そこから。別の端末にも入れたいときはまた支払いが必要なのかと思ったんですが、もちろんそんなことはなく。ちゃんとレジストコードを入れる項目が設定画面にありました(今回は利用してないんで詳細はわかんないですが)。Android端末に発行されたレジストコードが表示されるんですが、メールでも送られてきます。確か。
 さて、設定ですが、まずはTVTest側で。キー割り当てを行います。当然ながら「BonDriver_File」プラグインは導入されていることとします。
TVTestの設定
 スクリーン右クリックで「設定」画面を出し、「キー割り当て」画面に。「BonDriver_File」のボタンにそれぞれテンキーのキーを割り当てました(考えるのが面倒だったので)。そのかわり、チャンネル切り替えの「テンキー」はチェックなしにします。音量やチャンネル増減はすでに割り当てがあるのでそのままで。
Gpadtvtestsetting
パソコンへのサーバーソフトのインストール
 また、パソコン側にgPadのコントロールを可能にするためのサーバーソフトウェアも導入しておきます。特に設定は不要。パスワードが必要なら入れるくらい。タスクトレイにアイコンが追加されます。
Gpadserver
Android端末での設定
 次はソフトウェアのインストールが終わったAndroid端末側の設定。起動するとこんな感じ。
Gpadtop
 「gPads」でプリセットのキー割り当てされた「gPad」が使えます(そう、作成&キー配置・割り当て・設定された画面=パッドもgPadというんですね、ちょっとややこしい。以下はパッドとしましょうか)。テンキーとかがすでに用意されてます。
 今回はTVTest用に自作するので「eDitor」を選択。メニューボタンの「Insert」、再度メニューボタンで「Edit gPad Settings」で新規に作成されたパッド全般の設定画面に移るので、名前などを設定。グリッド表示をONにすれば以降のボタン配置がやりやすくなると思います(グリッドの間隔も指定可能)。
 戻るボタンで真っ白のパッドが表示されます。ここにボタンを配置していくわけです。
 パッドをクリックすると「Insert button」とダイアログが出ます。クリックすると最初にボタンに対する設定画面に移ります。最低でも「Name」(名前)、「Key sequence」(キー割り当て)は設定しましょう。
Gpadedit02
Gpadedit02a
 「Name」はボタンのラベルになります。ボタンの大きさはこのNameで自動調整されるので、大きさの設定なんかは最初はいらないんじゃないかな。
 キー割り当てはこんな感じ。
Gpadedit03
 上の例ではすでにテンキーの6が割り当てられてる状態。メニューの「Insert Key」でキーが追加できます。そう、複数のキーを割り当てられるんですね。複数キーの同時押しもOKってことみたいです。
Gpadedit04
 割り当てるキーのダイアログはこんな感じ。えんえんスクロールしてキーを探します。「WAIT(1sec」」ってのもあるんで、Aを押して1秒後にBを押す、なんて設定もできるわけですね。
 ちなみに、いったん配置したボタンは、長押しで移動が可能にります。タッチで再度編集などが可能になります。
Gpadedit01
 慣れないと、配置がうまくできない(グリッドに吸着されるので)とか、画面の行ったり来たりするのが面倒とかありますが、なんとかこなします。
 で、できあがったのがこれ。
Gpadkeypad
 8個のスキップボタンをメインに、ボリューム上下(画面左上)、チャンネル切り替え(画面右上)、一番最初に戻る、一時停止、フルスクリーン(一番下)なんてのも追加してあります。
 いったん登録したパッドは、トップページの「gPads」のリストに追加されるので、使用時にはこれを選べばいいというわけです(画面ではTVTest)。
Gpadchoose
 これだけでも録画済み番組のテレビ視聴がだいぶ楽になりました。もちろん、ファイルの選択なんかはパソコンでやるわけですが、さすがにこれはgPadでやるには荷が重すぎ。再生が始まってしまえばパソコンに戻る必要がないだけでもだいぶ快適です。
 こんな面倒なことするよりもパソコンのキーボードやマウスをワイヤレスにしてしまえばいいという話もありますが(実際にやってたんですが)、Android端末+gPadによるモコンライクなダイレクト感が気に入ってます。一度お試しあれ。
 なお、作成したパッドは開発元のサーバーにアップして共有することが可能です。他の人が作ったパッドが多数アップロードされてるので、これをインポートすれば自分で作成する必要はないし、それらをもとに自分好みにカスタマイズできるのも便利です。開発元のサイトでこれらのリストを見ることもできます。iTunes用とかVLC用とかプレイヤー用だけでもいろいろあります。PowerPointを操作するやつもありますね。そういえば。
 詳しくは開発元サイトでどうぞ。「gPad remote for android – HOME」はてブ - gPad remote for android - HOME

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