ThinkPad T400の調子が悪い。まれにいきなり電源が落ちる。それが5月に入ってから数回。その際、とても本体が熱くなっていることに2回目で気づく。内蔵ファンがまわってないのでは?
落ちるときはなんの警告もなく、突然電源が切れる。ブチって感じで画面まっくら。かなりまずいんじゃないかと思った。熱だと気づかずそのまま使い続けたら非常にまずかったと思ったり。
ということで、ThinkPad T400の保守マニュアルを見ながら本体を開けてみる(裏面のネジ4個外すだけ。確か)。こういうのが用意されてるのがThinkPadのいいところだ(画像がリンク切れになってたりするけど)。
注意が必要なのは手前のベゼルを外すところだろうか。左はしの奥がテープで止められているので、そこを外側(左側)にひっぱる感じで枠から外すのだ。そんなこんなでベゼル、キーボードの順で外す。
開けた状態で電源投入。ファンは回っている。故障しているわけではないようだ。とりあえず、掃除機や綿棒でで中に溜まっていたホコリなどを念入りに取り除く。
でも、発熱は変わらない。しかたないので、電源プランをEnergy Starとかにしてしのぐ。これなら発熱はある程度でストップする。しかし、CPU速度も落ちるため、ビデオ編集などの重い作業をする時にはちょっとつらい。
そこでいろいろ調べると、ファンの回転を制御するプログラムが有志により公開されてるのを知る。TPFanControlというやつだ。
TPFanControl by troubadix
これを入れてみる。自分でINIファイルを書いてうまいこと設定を探るのだ。いろんなサイトを見ながら設定。高負荷をかけると、今まで聞いたことのない音がするくらいファンが勢いよく回る。こんな音がするんだなあ、などとちょっと感心。
設定を元のBIOSに戻したりしながら、いろいろ設定を見ていく。すると、BIOS(つまりソフトウェアの制御じゃなく、ThinkPadの元の状態)の動作では、ある程度高温になると、ファンが止まることがわかった。低温の場合では低速で回転している。高温になるにつれ回転数が上がるのだが、あるポイントでファンが止まってしまうのだ。これはバグというか不具合じゃないのか?
ということで、BIOSがおかしいと思い、ThinkVantage(青いボタンで起動するプログラム)で、更新をチェック。BIOS以外にも最新のものがあったのでいっしょにチェックして進む。しかし、ダウンロードしたあとこのドライバはもう最新だから適用しないよ、というメッセージが出て、なんの更新もされない模様。じゃあ、いいか、と思ったけど、再度チェック。今度はBIOSのみをチェックしてみる。すると、ちゃんとBIOSの更新がされるではないか。
さて、ここで余談になるのだが、前回このThinkPad T400でBIOS更新をしたのはもう3年くらい前だ。その時は、更新に失敗たようで、再起動を繰り返し続け、正常な起動をしなくなってしまったという経験をしている。サポートに電話をしたら修理だという。保証期間内だったので無料で済んだのが幸いだったが、そのときはあせった。PC互換機はかれこれ20年近く使ってきたけどこんな失敗は初めて。かなり悲しくなったのだった。そんなこんなで、修理はLenovoの修理は向こうが宅配便を手配してくれて、本体のみを手渡しするだけでよかった(梱包も必要なし!)のもIBM時代とかわらずでうれしかったわけだが、ここで余談は終わり。
さて、今回は成功したBIOSのアップデート。この状態でTPFanControlで状態を見てみる。ちゃんとファンは回っている。高温になっても止まることはないようだ。以前の状態がどこで回転が止まるのかを記録していなかったのが悔やまれたのだが、とにかく、ファンが正常に動作してる(ように見える)ので、よしとしておく。しばらく様子を見てなんか問題があったりわかったことがあったらまたなんか書きます。
コメント